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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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とびきりの謎を。



海と山に囲まれた、風光明媚な街、蝦蟇倉。この街ではなぜか年間平均十五件もの不可能犯罪が
起こるという。
マンション、レストラン、港に神社、美術館。
卒業間近の大学生、春休みを迎えた高校生、会食中の社会人、休日を過ごす教師。
舞台も人も選ばずに、事件はいつでも起こっている――。様々な不可思議に包まれた街・蝦蟇倉へ
ようこそ!
今注目の作家たちが、全員で作り上げた架空の街を舞台に描く、超豪華競作アンソロジー第二弾。

★収録作品★

 さくら炎上/北山猛邦
 毒入りローストビーフ事件/桜坂洋
 密室の本/村崎友著
 観客席からの眺め/越谷オサム
 消えた左腕事件/秋月涼介
 ナイフを失われた思い出の中に/米沢穂信

***

とかく変化球の多いアンソロジーなので、ミステリ初心者にはお勧めしません。
だからといってじゃあミステリマニアなら納得いく出来なのかといえばそうも思えず。
シリーズ前作のほうが面白かった、というのが率直な感想。

個人的に一番面白かったのは〝観客席からの眺め〟。
反対に一番×だったのが〝毒入りローストビーフ事件〟。
物語に施された仕掛けはまあまあ面白いけどミステリ読みなら九割がたオチに気づく。
そして会話が読みづらい。
北山猛邦氏は期待してたのに肩透かしといった印象。この人は科学ミステリじゃないと
面白さが数割減。
米澤穂信氏も、本人もあとがきで言い訳?してるけど「これミステリか?」って感じだし。

前作と違って物語同士があまりリンクしていなかったのも残念だった(前は伊坂幸太郎氏とかが
がんばってたのに。。。)。
今回の執筆陣にはファンサービス精神があまりない気がした。

今まで読んできたアンソロジーの中では私の中では低評価な一品。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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