私にとってそれは、目まぐるしく姿を変える万華鏡か、
あるいは様々な色の光を乱舞させるプリズムのようだった。
小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。
彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、
事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……。
万華鏡の如く変化する事件の様相、幾重にも繰り返される推理の構築と崩壊。
究極の推理ゲームの果てに広がる瞠目の地平とは?
『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んで話題を呼んだ衝撃の問題作。
***
うーん。。。
「見る角度によって導き出される答えは違うんだよ」
ということをプリズムにたとえたのはもちろんわかるのだけど、
ただそれだけというか。。。
やはり読者としてはたったひとつの「光」を著者に提示してほしかったというのが
本当のところ。
途中までの経過はとても面白いのですが、それはもちろん
ラストで明確な解が提示されると信じていればこそで、
それが結局最後まで曖昧なままではあまりに物足りなかった。
貫井氏はいい意味で結論を読者に委ねるつもりだったのだろうけど、
読めと言われている行間の量があまりに多すぎて途方に暮れてしまった。
繰り返しますが、こんなオチのないオチが待ち構えていると知るまでは
面白かっただけに残念。
貫井作品の中ではあまりおすすめしません。
文章は相変わらず、ひと針ひと針丹精込めた縫物のように繊細で丁寧で
とても読みやすかったのでそこは評価するけれど。
あるいは様々な色の光を乱舞させるプリズムのようだった。
小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。
彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、
事件は容易に解決を迎えるかと思われたが……。
万華鏡の如く変化する事件の様相、幾重にも繰り返される推理の構築と崩壊。
究極の推理ゲームの果てに広がる瞠目の地平とは?
『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んで話題を呼んだ衝撃の問題作。
***
うーん。。。
「見る角度によって導き出される答えは違うんだよ」
ということをプリズムにたとえたのはもちろんわかるのだけど、
ただそれだけというか。。。
やはり読者としてはたったひとつの「光」を著者に提示してほしかったというのが
本当のところ。
途中までの経過はとても面白いのですが、それはもちろん
ラストで明確な解が提示されると信じていればこそで、
それが結局最後まで曖昧なままではあまりに物足りなかった。
貫井氏はいい意味で結論を読者に委ねるつもりだったのだろうけど、
読めと言われている行間の量があまりに多すぎて途方に暮れてしまった。
繰り返しますが、こんなオチのないオチが待ち構えていると知るまでは
面白かっただけに残念。
貫井作品の中ではあまりおすすめしません。
文章は相変わらず、ひと針ひと針丹精込めた縫物のように繊細で丁寧で
とても読みやすかったのでそこは評価するけれど。
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kovo
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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