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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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生きろ。



広島で奈津を探すも叶わず、失意のまま東京へ戻ってきた閻魔。
その頃、東京では奇妙な自殺騒ぎが続いていた。
一方、不老不死の『鬼込め』を求める者たちは
信正に代わり牟田家を継いだ惠子にまで魔の手を伸ばす。
死期を悟った信正から、奈津の居所を託された夜叉。
自殺者たちの右手に『鬼込め』があることに気づいた閻魔と夜叉は、
梅倖にかつて破門された男の弟子を探しはじめる。
戦後復興期の日本で閻魔と夜叉が再び出会う。

***

裏閻魔〟シリーズ二作目。
相変わらずこの著者は魅力的なキャラクターを生み出すのがうまい。
悪童・善哉のキャラにはときめかされたし、終盤での彼の振舞いには切なくもさせられた。
閻魔も相変わらず魅力いっぱい。時代が進んだぶん彼のやりきれなさ・苦悩が深まったようで、
本人は苦しんでいるのにこう言っちゃなんだけど
色気(と、それに伴って)人間的深みが増したように感じた。
閻魔と同じ不老不死の鬼込めを持つ夜叉の内面描写も要所要所にあって、
前作のファンには楽しめる内容になっているのではと思う。
唯一難点を挙げるなら、第三の宝生・ドヤ蜘蛛があっさり死にすぎ。
もっと活躍するのかと思ったら。。。
まあ全体としては面白かったけど。

ただ、この調子でだらだら何巻も出されるのだけはごめんかな。
閻魔の人生はもうちょっと見ていたいけど、作品としての質が落ちるぐらいなら
すぱっと〆てもらいたい。そう長く続けるような類の物語でもないと思うし。

何はともあれシリーズ三作目が楽しみです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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