Nothing really matters.
17歳の鴇谷春生は、自らの名に「鴇」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている。
俺の人生に大逆転劇を起こす! ――ネットで武装し、暗い部屋を飛び出して、
国の特別天然記念物トキをめぐる革命計画のシナリオを手に、
春生は佐渡トキ保護センターを目指した。
日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだし、
研ぎ澄まされた知的企みと白熱する物語のスリルに充ちた画期的長篇。
***
本作はあくまで〝小説〟なのに物語の半分をトキに関する文献が埋めているのはどうかと思うし
かと思えば旅先で主人公が女の子と出会うって展開は打って変わってペラいけど(というか
本作自体に正直深みはあまりないけど)
全体的には面白く読めた。
主人公の性格が一貫してないところにも妙にリアリティを感じてよかった(一歩間違えば
〝キャラの性格が破綻してる〟という評価も受けかねないスレスレのラインなんだけどね。。。)。
いい大学や会社に入ろうとか幸せな結婚しようとか人生の目標を見つけようとか
そういう〝プラスの目標〟に辟易してるひとにおすすめかも。
〝負の目標〟でも人間は動ける、それがわかって楽になれるはず。
他人に大迷惑かけない範囲でならそれもありかなと思う今日このごろ。。。
17歳の鴇谷春生は、自らの名に「鴇」の文字があることからトキへのシンパシーを感じている。
俺の人生に大逆転劇を起こす! ――ネットで武装し、暗い部屋を飛び出して、
国の特別天然記念物トキをめぐる革命計画のシナリオを手に、
春生は佐渡トキ保護センターを目指した。
日本という「国家」の抱える矛盾をあぶりだし、
研ぎ澄まされた知的企みと白熱する物語のスリルに充ちた画期的長篇。
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本作はあくまで〝小説〟なのに物語の半分をトキに関する文献が埋めているのはどうかと思うし
かと思えば旅先で主人公が女の子と出会うって展開は打って変わってペラいけど(というか
本作自体に正直深みはあまりないけど)
全体的には面白く読めた。
主人公の性格が一貫してないところにも妙にリアリティを感じてよかった(一歩間違えば
〝キャラの性格が破綻してる〟という評価も受けかねないスレスレのラインなんだけどね。。。)。
いい大学や会社に入ろうとか幸せな結婚しようとか人生の目標を見つけようとか
そういう〝プラスの目標〟に辟易してるひとにおすすめかも。
〝負の目標〟でも人間は動ける、それがわかって楽になれるはず。
他人に大迷惑かけない範囲でならそれもありかなと思う今日このごろ。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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