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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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わたしらしい場所は、いつまでもわたしを待っている。



2009年、秋。翌年6月から施行の改正貸金業法がもたらすのは、
借金からの救済か、破滅か――。
四十過ぎの翻訳家、吉野解は貧乏学生の頃に下宿していた神保町の古書店「泪亭」の二階で
謎の美女、白井沙漠と出会う。裕福な家庭に育った妻とは正反対の魅力に強く惹かれ、
粗末な部屋で何度も体を重ねる。
しかし、沙漠が解に借金を申し込んだことから「悲劇」の幕があがる――。

***

タイトルからミステリ小説を想像するひともいるかと思いますが、
本作はミステリからはほど遠いです。どちらかと言うと純文学に近い。

内容は。。。小説と言うにはあまりにも大味。
物語にする前段階のプロットでも読まされているような気分だった。
そして独特のどこか古臭い台詞回しが生理的に受け付けなかった。
句読点もやたらと多いし。『二度ともどりたくない。のに。』とか『いま、すぐ、に……』とか
『……ん。おか、えり』とかほかにもたくさん。
著者は何らかの効果を狙って敢えてそうしてるのかも知れないけど、(実際桜庭さんの
ほかの著作は文章は普通なので)完全に空回っている感じがした。

何が言いたいのかもよくわからなかったし。

あまりおすすめしません。
(〝少女には向かない職業〟とか〝赤朽葉家の伝説〟とか〝私の男〟は
面白かったのに。。。次回作に期待)
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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