わたしはいったい何が欲しいんだ?
「一週間以上ある長い盆休みはどう過ごせばいいのだろう…
気分屋で無気力な父親、そして、おそらくほとんど何も考えずに、
その父親のご機嫌取りに興じる母親と、周りに合わせることだけはうまい妹、
その三者と一日じゅう一緒にいなければならない。…」
14歳の目から見た不穏な日常、そこから浮かび上がる、
大人たちと子供たちそれぞれの事情と心情。
★収録作品★
まともな家の子供はいない
サバイブ
***
サバサバした爽快な小説だった。
変に捻ったりせず直球で物語を紡ぐ、そしてそれがとても魅力的、
それが著者の津村さんのいいところ。
主人公の少女の親への嫌悪感、そしてラストのちょっと見方が変わるその感じ、
そういう心理が真っ直ぐにこちらに届いて、読んでいる間中ずっと
主人公と一緒に顔を顰めたり笑ったりキレたりと感情を共にしている自分がいた。
同時収録の〝サバイブ〟は、表題作で主人公だった少女・セキコの友人が
語り部なのだけど、表題作ではわからなかった彼女の内面が具体的に描写されていて
「人間誰しもいろいろあるなあ」と改めて思わされた。
ここ最近の津村作品の中では一番好きです。
おすすめ。
「一週間以上ある長い盆休みはどう過ごせばいいのだろう…
気分屋で無気力な父親、そして、おそらくほとんど何も考えずに、
その父親のご機嫌取りに興じる母親と、周りに合わせることだけはうまい妹、
その三者と一日じゅう一緒にいなければならない。…」
14歳の目から見た不穏な日常、そこから浮かび上がる、
大人たちと子供たちそれぞれの事情と心情。
★収録作品★
まともな家の子供はいない
サバイブ
***
サバサバした爽快な小説だった。
変に捻ったりせず直球で物語を紡ぐ、そしてそれがとても魅力的、
それが著者の津村さんのいいところ。
主人公の少女の親への嫌悪感、そしてラストのちょっと見方が変わるその感じ、
そういう心理が真っ直ぐにこちらに届いて、読んでいる間中ずっと
主人公と一緒に顔を顰めたり笑ったりキレたりと感情を共にしている自分がいた。
同時収録の〝サバイブ〟は、表題作で主人公だった少女・セキコの友人が
語り部なのだけど、表題作ではわからなかった彼女の内面が具体的に描写されていて
「人間誰しもいろいろあるなあ」と改めて思わされた。
ここ最近の津村作品の中では一番好きです。
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kovo
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自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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