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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「犯人は、あなたです!」
「……青砥先生には、今回、ぜひ残念賞を差し上げたいですね」




自称・防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)榎本と、美人弁護士(実は天然!?)純子のコンビが、
超絶トリックに挑む!
貴志祐介にしか考えつけない、驚天動地の密室トリック4連発!
密室ミステリの金字塔、ついに登場。

★収録作品★

 佇む男
 鍵のかかった部屋
 歪んだ箱
 密室劇場

***

〝硝子のハンマー〟〝狐火の家〟に続く榎本&純子シリーズ。

貴志氏、久々の(そして待望の)ミステリ節全開。
それも東野圭吾もびっくりの理系トリックあり、叙述トリックありの盛りだくさんで楽しく読めた。
ただ、最後の話(〝密室劇場〟)にはノリもミステリ部分もまったくついていけなかった。
何あれ?
何で眼の前で殺人が起きてるのに主人公コンビあんな平然としてんの?
しかもてっきり最後に「この一連のやりとりも全部お芝居でした★ちゃんちゃん♪」
みたいな感じで締めるんだろうと思っていたらそのまま普通に終わっちゃうし。
(著者本人は、本編をして「笑って読んでもらえれば幸い」とのことだが正直くすりともこない)
『~新境地を開きつつあるらしい。あきらかに、間違った方向にだが』はあんただよ貴志さん、と
思ってしまった。
純子のとってつけたような天然キャラも作者の狙いがあざとすぎて読んでいてシラけたし。。。

でもまあ何だかんだ言ってそれなりに面白かったのですが、それでも
〝ISOLA〟〝黒い家〟〝クリムゾンの迷宮〟〝天使の囀り〟〝青の炎〟。。。
どれも何度も、本がボロボロになるまで読み返すほど大好きだったのに、
今の貴志氏には当時の面白さを望むべくもない。。。どうしちゃったんだろう。残念。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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