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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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明るく暖かい光に満たされるだろう。



魚住と山下の両刑事は小学校教師の中原みどり殺害事件の聞込み捜査で、
被害者の元同僚だった井川英一を訪ねた帰り、バッタやキリギリスの羽や首をバラバラにして、
穴に葬っている児童に出会った。二人を送ってきた心理学の講師である井川は、
その児童は殺されたみどりの勤めていた小学校の生徒だと教えた。
そして彼は一見無意味に思える行動にも精神的原因があり、
この子にも精神的葛藤がある筈だという。その話を聞いた魚住は
ミドリ色の虫と中原みどりという共通項に気づき、二人の関係を調べることにした…。

★収録作品★

 精神分析殺人事件
 催眠術殺人事件
 精神分裂殺人事件
 麻薬分析殺人事件
 児童心理殺人事件
 
***

歌でも絵画でもそうだけど、どうして本当にいいものっていうのは
年月を経ても変わらずに〝名作〟足り得るんだろう。
本作が40年も前に書かれたものだとはとても思えない。
心理学を絡めたミステリを、心ゆくまで堪能することが出来た。

心理学をテーマにしたミステリ小説というと、私の中では
永井泰宇氏の〝刑法第39条シリーズ〟、
綾辻行人氏の〝フリークス〟、
松岡圭祐氏の〝カウンセラーシリーズ〟
がぱっと浮かぶけど、本作はそれらと比肩し得る、いやそれ以上の
サイコロジカルミステリだった。
こんな言い方は失礼だけど、著者の森村誠一氏が心理学について非常によく
勉強していることが読んでいて伝わってきた。

心理学大好きな身としては、今後こういう小説がこれからもっと出てきてくれればなと思う。
おすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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