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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「幼稚園児でも知ってるよ」
「幼稚園児が知っていても、大人が知らないことはあるんだよ」



元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、
東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。
腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み――
物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
3年ぶりの書き下ろし長編。

***

前作〝グラスホッパー〟において、著者の伊坂氏は
「本当は四人主人公がいて彼らを交互に書くことで物語を進めていきたかった。
だが知人に『四人は多すぎる』と言われ本作は三人主人公で書くことにした」
と言っていたのに、今回は何と六人。多いわ! と思ったものの、
いざ読んでみるとさして苦もなくすらすら読めるこの不思議。
やっぱり伊坂氏の筆力(構成力)が上がっているのかな。
構成の妙は本作よりも〝ラッシュライフ〟のほうがずっと上だけど。

これだけばんばん人が死ぬのにコミカルで後味の悪くない小説というのも珍しい。
ただ、中学生のキャラだけは氏のデビュー作〝オーデュボンの祈り〟の某キャラと被るので
もうちょっと違った性格でもよかったんじゃないかと思う。

めちゃくちゃ面白い!というほどではありませんが、楽しめました。
(今回は伊坂作品に特有のあのサムい(ごめんなさい伊坂さん)ギャグも少なかったし)
おすすめ。



ところで各エピソードの頭に捺してあるハンコ、
どうして〝木村〟がひとつだけ歪んでるのがあったんだろ。何か意味あるのかな? 
気になる。。。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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