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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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だから、ここに立っている。



変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、
瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。
翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、
再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれは
やりがいのある仕事に思えたのだった。
優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。
――みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。

***

面白かったー!
いやもう純粋に面白かった。
一気読み。楽しめました。感動もした。良作です。

一見ミステリ?と思わせつつ、本書は親子三代にわたる伝記かつ伝奇的ストーリー。
親から子、子から親、そして村とそこに住まう人々との分かち難い絆が、見事に描き出されていた。

蜜姫の喋り方がちょっと大時代的に過ぎるのがいささか漫画っぽくもありましたが、
読み進めているうちにあまり気にならなくなってきた。
ラスボスが最後の最後であっけなく掌を返すのも、ちょっと肩透かしだったけどまあ許容範囲内。
(ていうかラスボスの蜜姫、使う妖術?が〝幽☆遊☆白書〟の食脱医師っぽかった←知らない人
ごめんなさい)


おすすめ。
恒川光太郎氏や朱川湊人氏が好きな人には特におすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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