嘘は書かない。
あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。
高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。
女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。
そこには五年前の「事故」が影を落としていた。
真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る――。
書簡形式の連作ミステリ。
***
連作ミステリというから全部の話が繋がってるのかと思いきや、
三話の中篇からなる本作。
感想を言えばまあまあの秀作。それ以上でも以下でもない。
あの大ヒット作〝告白〟と比べることはもうさすがになくなったけど
それでも手放しで面白いとは思えない。文章の意味がわからなかったり構成が稚拙だったり
するから。
最後の一話なんか途中まで知人の面白くも何ともないホームビデオ観させられてる感覚だったし、
オチは甘甘。何だか薄っぺらい印象を受けた。
でもここのところ湊さんの作品は(個人的見解だけど)劣化の一途をたどっていたから
今回の微妙な盛り返しは読者としては嬉しい。
メールメールのこのご時勢に手紙の温かさやいい意味での直裁さ、
手紙でしかできないやりとりを読む人に思い出させてくれるだろう点も評価。
まあおすすめです。
あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。
高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。
女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。
そこには五年前の「事故」が影を落としていた。
真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る――。
書簡形式の連作ミステリ。
***
連作ミステリというから全部の話が繋がってるのかと思いきや、
三話の中篇からなる本作。
感想を言えばまあまあの秀作。それ以上でも以下でもない。
あの大ヒット作〝告白〟と比べることはもうさすがになくなったけど
それでも手放しで面白いとは思えない。文章の意味がわからなかったり構成が稚拙だったり
するから。
最後の一話なんか途中まで知人の面白くも何ともないホームビデオ観させられてる感覚だったし、
オチは甘甘。何だか薄っぺらい印象を受けた。
でもここのところ湊さんの作品は(個人的見解だけど)劣化の一途をたどっていたから
今回の微妙な盛り返しは読者としては嬉しい。
メールメールのこのご時勢に手紙の温かさやいい意味での直裁さ、
手紙でしかできないやりとりを読む人に思い出させてくれるだろう点も評価。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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