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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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このここにこそすべてがある。



出版社に勤務する29歳の「僕」は3人の女性と同時に関係を持ちながら、
その誰とも深い繋がりを結ぼうとしない。一方で、自宅には鍵をかけず、
行き場のない若者2人を自由に出入りさせていた。
常に、生まれてこなければよかった、という絶望感を抱く「僕」は、
驚異的な記憶力を持つ。その理由は、彼の特異な過去にあった。
―生と死の分かちがたい関係を突き詰める傑作。

***

主人公の性格がとにかくいやで読み進めるのが苦痛だった。
常に何かの文献からの受け売りを口にして悦に入っているわ
自己中でワガママだわ。
純文学の主人公は気難しいキャラクターが多いけど
彼らがそれぞれに抱えているものが見えるから人間的な瑕疵も許せるし
共感出来るのだけど、本作の主人公には反発と嫌悪しか覚えなかった。
彼が長ったらしい弁舌をぶつたびに
「うるさい。死んでしまえ」とすら(笑)思った。

登場人物たちが話す言葉の内容もベタだし。
とにかく私の好みではなかったな。
〝僕のなかの壊れていない部分〟というタイトルに惹かれて
手に取ったけれど、どこが壊れていない部分なのか
最後までわからなかったし。
ひょっとして幼い拓也への思いのことか?
あまりに漠然としすぎてわからない。

おすすめしません。
それにしても純文学の主人公が、
屈折しまくって孤独を感じている割に
やたらと異性にモテるのはいったいどういう了見なんだろうか。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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