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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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世界の果てのその場所で。



暴力、ドラッグ、幼女売春…。
ジャズバーのバーテンの顔をもちながら、闇の世界に生きる真彦。
彼を次々と襲う危機また危機。果たして夏彦は、暴力と欲望の地獄から
幼女アリスを連れて逃げ出すことができるのか?
骨太なストーリー展開と押し寄せる感動の波が見事に共振する、
第六回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

***

ひとりの少女を助けるために前科持ちの男が悪い組織とドンパチ、
というストーリーラインは二時間ドラマを彷彿とさせますが、
そして先の展開もうすうす読めますが、
それでもしっかりとした構成と文章力で読み応えのある作品になっていた。

いたいけな少女を守るおっさん(って歳でも主人公はないけど)、
というシチュエーションに萌えるひとにはたまらない内容なのではと。
映画〝レオン〟みたいに(まあ、〝レオン〟のほうが断然いいですが)。

それにしても同氏の著作〝マリアの月〟を読んでいても思ったけど、
三上氏は本当に魅力的な敵役の変態を書くのがうまい。
今回も、ラスボスの人格的なイキっぷりを十分堪能させていただきました。
しかも彼の終盤の弁舌にも「ああ、確かにそういうこと思うことあるよなあ」と
共感までしてしまったり。。。あぶないあぶない。
この著者の作品は何故だか悪役に感情移入してしまいそうになるものが多い。

〝マリアの月〟ほどじゃないけど楽しめました。
まあまあおすすめ。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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