皆も誇ろう。
孤立し、異端であることを。
悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。
だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、
きっとその期待には応えられない。
これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。
記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。
いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、
ひとつだけ言えることがある。
僕はこの本を書くのに、10年かかった。
――西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。
***
小説ではない、とのっけから言ってのけるだけあって、出だしは
私小説風味。
けれどやがてフィクションが入り混じるようになり、ラストでははっきりと
「これはフィクションです」と言い切ってしまっている。
でも、敢えてそう断言してしまうことで、読者に何か、本当にあった何かしらの出来事を
隠しているのではないか、と思ってしまうのは深読みのし過ぎだろうか。
これは最初に言ったとおりフィクションであってここに書かれたことだけがすべてなんですよ、
それ以外には何もなかったんですよ(でも実は。。。)、みたいな。
言葉遊びのない西尾氏の作品で面白いと思ったのはこれが初めて。
中盤はちょっと冗長ですが、終わり方がとても好きです。
おすすめ。
孤立し、異端であることを。
悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。
だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、
きっとその期待には応えられない。
これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。
記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。
いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、
ひとつだけ言えることがある。
僕はこの本を書くのに、10年かかった。
――西尾維新、原点回帰にして新境地の作品。
***
小説ではない、とのっけから言ってのけるだけあって、出だしは
私小説風味。
けれどやがてフィクションが入り混じるようになり、ラストでははっきりと
「これはフィクションです」と言い切ってしまっている。
でも、敢えてそう断言してしまうことで、読者に何か、本当にあった何かしらの出来事を
隠しているのではないか、と思ってしまうのは深読みのし過ぎだろうか。
これは最初に言ったとおりフィクションであってここに書かれたことだけがすべてなんですよ、
それ以外には何もなかったんですよ(でも実は。。。)、みたいな。
言葉遊びのない西尾氏の作品で面白いと思ったのはこれが初めて。
中盤はちょっと冗長ですが、終わり方がとても好きです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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