心音が聴こえる。
気配を感じる。
10年前の約束を果たすためNYから帰国した青年と、母を失った名家の少年。
ふたりが出会うとき浮かび上がる、意外な構図と清冽な余韻。
「暗闇」の中から帰還した青年の、約束と再会の物語。
***
ミステリ・フロンティアから出ているにも関わらず、ミステリパートは大したことないです。
物語としてもそこまで惹き込まれるものはない。
すべてはあくまで淡々と過ぎていきます。
それでも何度も読んでしまうのは、ラストの切なさを何度でも味わいたいから。
初めてラストを読んだときには、切なすぎて「うっ」とか呻いてしまった。
(FF某シリーズに激似ですがそれでもかまわない)
本作にひと言言いたいのは、
主人公と、行方不明になってしまった主人公の想い人・ヤオとの学生時代のエピソードを
もっと書いてほしかったということ。そこのところの描写がほとんどないから
終盤もあまり感動できないんだよな。
主人公と学生以来の友人・メグリヤとの友情パートはけっこう好きです。
切ない気分を味わいたいひとにはおすすめ。
続編も出てます(こちらはおすすめしませんが)。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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