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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「バッカじゃないの?」



静岡県浜松市で、人間が生きたまま次々と焼き殺される、残虐な連続放火殺人事件が起こる。
被害者は、元ヤクザ、詐欺師、OL、主婦、歯科医など様々で、何の手がかりもない。
それなのに、県警からやってきた高慢ちきな美人刑事・黒井マヤは、
殺人現場で「死体に萌える」ばかりで、やる気ゼロ。
相棒の代官山脩介は、そんなマヤに振り回されながらも、被害者の間で受け渡される
「悪意のバトン」の存在に気づくが――。

***

ふざけたタイトルですが中身はしっかりとしたミステリ。

デビュー作〝死亡フラグが立ちました!〟よりずっと面白く読めた。
ページを繰る手が止まらず一気読み。
かなりハイレベルな構成力で、10人以上もの人間が続々と殺されていくストーリーを
破綻なく、かつスピーディーに書き切っていてただもう圧巻のひと言。

ただ少し残念だったのは、タイトルにまでなっているどS刑事・マヤが
そこまでドSじゃなかったこと。
彼女はドSというか毒舌変態娘、と呼んだほうがしっくりくる気がする。
(プラス、ちょっとツンデレ)

あと、中ボスが簡単に読めてしまうこと。
そして、ラスボスがただ普通に物語を追っていくだけじゃ絶対に読めない人物であること。
そこらへんのバランスがもうちょっとどうにかなればよかったのになあというのが正直な感想。

でも何だかんだ言って面白かったです。
おすすめ。



ちなみに本作が面白かったひとは、貫井徳郎氏の〝乱反射〟及び
映画〝バタフライ・エフェクト〟がおすすめ。

更にちなみに、著者の七尾氏は同じ小説教室の先輩なのですが、
気後れしてまだ一度も喋ったことがありません。。。
いつかきっと。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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