忍者ブログ
読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
[1252]  [1238]  [1254]  [1237]  [1240]  [1243]  [1239]  [1250]  [1226]  [1251]  [1223
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

〝末裔〟に危機が迫ったとき、大阪国は立ち上がる。



このことは誰も知らない――四百年の長きにわたる歴史の封印を解いたのは、
東京から来た会計検査院の調査官三人と大阪下町育ちの少年少女だった。
秘密の扉が開くとき、大阪が全停止する!?
万城目ワールド真骨頂、驚天動地のエンターテインメント、ついに始動。

***

大阪というところは何だかちょっとニンゲンが同じ日本の中でも(よくも悪くも)浮いてるなあ、
と大阪出身の母と話すことがよくあり、なのでふざけて大阪のことを〝大阪国〟と呼んだり
していたのですが(2chなんかでも、(どちらかというと揶揄を込めてだけど)同じように呼ばれたり
してる)、その〝大阪国〟がじゃあ本当にあったとしたらどうする?という、本作はそんな感じの物語。
しかもたった一人の人間を守るためだけに大阪国だけでひっそりと一致団結し、
それ以外には微塵も情報を漏らさない。ここまでくるともうSF。ファンタジー。
でも、著者の万城目氏はかなり筆力の高い作家さんなので、そんな設定にも違和感なく
最初から最後まで現実味たっぷりに読むことができた。

〝プリンセス・トヨトミ〟と〝国民〟たちが絡むエピソードなんかも
ちょっとぐらいは盛り込んでほしかったけど、
著者の狙い上それはやっぱり無理かな(敢えて両者を接触させない、というのがキモだと思うので)。

キャラクターは、松平・鳥居・旭のトリオが最高にいい味出しててよかった(旭のルックスを
要所要所で、しかもほぼ同じ単語で褒めているのがちょっと鼻についたけど←ああもうわかったよ、
みたいな)。
茶子と大輔の関係性もいい。どっちが守る役で守られる役なのかよくわからない感じが。

何だかんだでおすすめです。
今後映画も借りてきて観てみよっと。
PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 【イタクカシカムイ -言霊- 】 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]