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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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多分、永遠に忘れないわ。



異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。ジーンズにナップ・サック。
ながい髪、おおきな瞳、そしてわずかなそばかす――。
彼女はエマノン、ぼくが出会った不思議な少女。
彼女は言った、「私は地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶しているのよ」と。
彼女の口から紡ぎだされる、母から娘へと伝えられたさまざまな『地球』のおもいでたち。
表題作から、初収録の最新作までをおさめたピュアSF連作。
「この作品の絵は、他の人に渡したくなかった」という鶴田謙二がイラストを担当。

★収録作品★
 
 おもいでエマノン
 さかしまエングラム
 ゆきずりアムネジア
 とまどいマクトゥーヴ
 たそがれコンタクト
 しおかぜエヴォリューション
 あしびきデイドリーム(徳間デュアル文庫版のみ収録)

***

本作は簡単には語れない。
物語も、登場人物も、世界観も、すべてがあまりに魅力的で安易に言葉にしたくないから。
アカシックレコードをその脳内に記憶する少女・エマノン(No Nameの逆つづり)が
まずもう同性の私さえもどきりとするような人物で、
各話で彼女と出会うほかの登場人物が非常に羨ましくなる、と同時に
それら登場人物と出会えるエマノンがこれまた羨ましく思えたり。

〝さかしまエングラム〟だけは正直微妙だったけど、
それ以外はいちいちその壮大さと切なさに唸りながら読めた。

読むのは今回が初めてではないですが、自分の中ではかなり大事な作品。
おすすめです、を通り越してもう頼むから読んでくれ、ぐらい素晴らしい作品です。

ところで梶尾氏の著作〝この胸いっぱいの愛を〟に出てくる青年が
本作最終話の少年と同姓同名なのですが、何か関係があるのかな?
非常に気になるところ。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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