きっとそれ、届くから。
母に連れられ田舎の古びた庵にやってきた悟が出会ったのは、
不思議な力を持つ美少女と生意気な少年。
女と子供しか入ることのできないこの庵の役割とは?
そして、殴りつけたまま家に残してきた悟の父の消息は?
懐かしいのに新しい、切なくて優しい新感覚青春ミステリ、誕生。
第三回新潮エンターテインメント大賞受賞作。
***
文体の微妙な癖が私には合わず、読みづらかった。
超能力めいたものが出てくるもそれが本筋に絡むわけでもないので
いったいなぜそんな能力を作中に出したのかも不明(ノスタルジック・ファンタジーにするため
だったのかもしれないけれど、その能力があまり雰囲気の演出にひと役買ってない)。
内容もそれほど面白くなく、当時の選考委員である宮部みゆきさんが
なぜ本作を受賞作に推したのかわからなかった。
。。。と、敢えて素直な感想を書いてみましたが、
第一稿脱稿後妹さんが病気に倒れ、その後二十代の若さでこの世を去り、
さらには受賞の連絡がその妹さんの誕生日にきたという著者のエピソードを知っている身としては
書いていて僅かながら罪悪感が。
でもだからといってわざとらしく持ち上げレビューを書くのはもっと失礼かと思い書きました。
朱川湊人氏と恒川光太郎氏が好きなひとにはおすすめの一作(雰囲気が似ているので)。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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