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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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お願いだから、あたしの名前を呼んで。



美波高校に通う旧家の跡取り舞原吐季は、 一つだけ空いた部室を手に入れるため
『演劇部』と偽って 創部の準備を進めていた。 しかし因縁ある一族の娘、
千桜緑葉も『保健部』の創設を目論んでおり、 部室の奪い合いを発端に、
奇妙な推理勝負が行われることになってしまう。
反目の果てに始まった交流は、やがて二人の心を
穏やかに紐解いていくことになるのだが…。
ポップなミステリーで彩られた、現代のロミオとジュリエットに舞い降りる、
美しくも儚き愛の物語。

***

ラノベ、というカテゴリに一応は属するのでしょうか。
確かに登場人物の名前はやたら凝ってるし、文体も全体に軽いのですが、
キャラが立っている小説が好きな私は一気に読み切ってしまいました。
対立する家系の子供である緑葉と叶季が
不承ながらも共に三つの謎を解いていくことで、距離が近くなり、互いに
惹かれ合っていく。
その描写に、十代のころの恋愛を思い出して懐かしい気持ちになりました。
結ばれることの叶わないふたりがこれから先どうなっていくのか、
続編を読むのが今から非常に楽しみです。

一応ミステリというジャンルになっているのですが、
ミステリ部分はかなりライトなもので、ミステリを目当てに読むひとは
肩透かしを食らわされるかも知れません。
なのでラブストーリーと思って読んだほうが吉。
でもベタベタな描写なんかは出てこないので、そういうのが苦手なひとも
ご安心ください。

吐季に恋をすることで自分の心臓の位置を初めて知った、
そんな緑葉の心理描写にがつんとやられました。
彼女が思う「この世で一番美しい言葉」にも、
なるほど確かにそうだよなあと共感を覚え胸を打たれたり。

おすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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