忍者ブログ
読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
[1323]  [1312]  [1310]  [1314]  [1304]  [1298]  [1302]  [1305]  [1303]  [1311]  [1295
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

漆黒の闇に向かって。



人生をやり直したかったのだ。
ネットカフェ難民相沢仁は、闇の提示板で募った仲間と軽井沢の金持ちの屋敷に押し入った。
だが物色中、仁は何者かに頭を殴られて昏倒。ようやく独り逃げた彼は報道で、屋敷が全焼し、
三人の他殺体が発見されたと知る。
家人には危害を加えないはずが、おれは仲間にはめられた。
三人殺しでは死刑は確実。正体も知らぬ仲間を、仁は自力で見つけねばならなくなった…。

***

ミステリとしては薄味だし、構成も全体的にちょっとごちゃついていて
まとまりが悪かったなというのが一番の印象。
登場人物も酒の名前で呼び合っていたりして何かダサいし(コナンじゃあるまいし)
主人公を含めた登場人物たちにもまったく魅力を感じない。
同じ設定でも東野圭吾氏あたりが書けば面白くなったんじゃないかと思う。
それとこれは個人的意見だけど、
〝悪いことをすれば結局最後には泣きを見るんだよ~〟というテーマ性が
説教くさくてちょっと鼻白んだ。
勧善懲悪は嫌いじゃないけど、教訓くささをもっと消してラストを〆てほしかった。
あと犯人の設定をもっと練ってほしかった。いきなり「実はこうだったんですよ~」って
ぽんと犯人を出されてもこっちは「あ、はあ、そうでしたか。。。」ぐらいのリアクションしか出来ない。
「ええっ!? こいつが犯人だったの!?!?」ぐらいのびっくりを読者は求めているのだから
その期待に応えてもっと犯人の背景について書き込むなりところどころに伏線を張るなり
してほしかったと思う。

まあ楽しめましたが。
頭使わないでミステリ読みたいひとにはおすすめ。
PR
この記事へのコメント
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

secret(※チェックを入れると管理者へのみの表示となります。)
この記事へのトラックバック
TrackbackURL:
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
最新トラックバック
バーコード
ブログ内検索
Copyright © 【イタクカシカムイ -言霊- 】 All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Material by ラッチェ Template by Kaie
忍者ブログ [PR]