会いたい。
編集者の古川真也は、幼い頃から触れたものに残る記憶が見えた。
ある日、同僚のカオルの父親が、20年ぶりに帰国する。
彼はハリウッドで映画の仕事をしているはずだったが、真也に見えたものは――。
表題作ほか、実際に上演された舞台に着想を得て執筆された
「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」。
有川浩が贈る、物語の新境地。
***
有川さんは、「こんな人間が本当にいたらなあ。。。」という男性を書くのが
非常にうまい。
先日読んだ〝レインツリーの国〟でも思ったけど、
ただ格好いいとかだけじゃなくて人間的に素晴らしい男性が必ず出てくる
(そういえば〝ストーリーセラー〟もそうだったな)。
サイコメトラーである主人公の力が
あまり発揮されていない気がしてそれがちょっと残念だったけど、
(まああまり発揮してしまうと人間ドラマじゃなくてSFになってしまうから
ある意味ちょうどよかったのかも知れないけど)
その力で愛する女性の危機とかそういう派手なものではなく
「心」を救ってやる、そのいい意味での地味さ、素朴さに胸を打たれた。
そう、これはあくまで素朴な物語ですが、
「家族」というものにしがらみをちょっとでも感じたことがあるような方には
おすすめの一作です。
編集者の古川真也は、幼い頃から触れたものに残る記憶が見えた。
ある日、同僚のカオルの父親が、20年ぶりに帰国する。
彼はハリウッドで映画の仕事をしているはずだったが、真也に見えたものは――。
表題作ほか、実際に上演された舞台に着想を得て執筆された
「ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel」。
有川浩が贈る、物語の新境地。
***
有川さんは、「こんな人間が本当にいたらなあ。。。」という男性を書くのが
非常にうまい。
先日読んだ〝レインツリーの国〟でも思ったけど、
ただ格好いいとかだけじゃなくて人間的に素晴らしい男性が必ず出てくる
(そういえば〝ストーリーセラー〟もそうだったな)。
サイコメトラーである主人公の力が
あまり発揮されていない気がしてそれがちょっと残念だったけど、
(まああまり発揮してしまうと人間ドラマじゃなくてSFになってしまうから
ある意味ちょうどよかったのかも知れないけど)
その力で愛する女性の危機とかそういう派手なものではなく
「心」を救ってやる、そのいい意味での地味さ、素朴さに胸を打たれた。
そう、これはあくまで素朴な物語ですが、
「家族」というものにしがらみをちょっとでも感じたことがあるような方には
おすすめの一作です。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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