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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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彼は英雄だ。



科学警察研究所の職員・津久井操は、事件を未然に防げるかどうか、の
「分かれ目」について研究をしている。
難題を前に行き詰まった操が、大学の大先輩でもある大迫警視正にこぼすと、
ひとりの民間人を紹介された。「警察官の愚痴を聞かせたら日本一」と紹介された彼は、
あの『月の扉』事件で活躍した“座間味くん”だった――。

 ★収録作品★

 傘の花
 最強の盾
 襲撃の準備
 玩具店の英雄
 住宅街の迷惑
 警察官の選択
 警察の幸運

***

月の扉〟〝心臓と左手〟に続く、座間味くんシリーズ第三弾。

警察関係者が既に終わった事件について語り、
それを聞いた座間味くん(これは彼が『座間味』と書かれたTシャツを着
ていたことに由来するあだ名)が
その事件を違う角度で見据え新解釈を与える、という趣向の物語。
それは面白いんだけど、著者の石持氏の特徴として、
◆短編集の最後の話が面白くない。
◆やたらとテロや発展途上国や政治の話が出てくる。
◆登場人物のリアクションが大げさ。
というのがあって、いい加減慣れたつもりでいたけどやっぱり少し
イラっときた(笑)。

そして表題作でもある〝玩具店の英雄〟、この話が腑に落ちなかった。
父親なら自分の子供の命を守ることを最優先させる、というなら
万引きを隠そうとすらしないんじゃないの? と思うのは私だけなんだろうか。。。

座間味くんの魅力だけは相変わらず足りすぎるほど十分でしたが。

まあおすすめかな。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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