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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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奇跡への願いを込めて。



11歳の少年ハンス・クリスチャン・アンデルセンは、
海の国から来た人魚の姫という少女セレナと、
風変わりな旅する画家ルートヴィッヒ・エミール・グリムとともに、
王子殺害の真犯人を追う!
現実と童話が錯綜する世界を舞台に描く、新感覚ミステリ。

***

童話「人魚姫」を読んで、
「こんな不条理な話があるか」と苛立ったことのあるひとには
小気味いい一作。
あの童話を新解釈でミステリにしてしまう北山氏の手腕はさすが。
もともとファンタジックな作風の彼に童話をリメイクさせたら
こんな風になるのだな、こりゃ誰も敵わないなあと感心させられた。
もちろん北山ファンお待ちかねの物理トリックも出てきます。
ただ、いつもの「城」シリーズに比べるとその仕掛けはごくシンプルだけど。

本作はタイトルがそのまま「人魚姫」なので、
「この童話面白いよ」とか言いつつそのへんの本好きな小学生に
読ませてみたい気がする。
本物の童話に触れる前に、その子供が一番に触れる「人魚姫」を本作にしてみたい。
それはそれで面白いんじゃないかと思った。

ちなみに童話「人魚姫」の原作者は、言うまでもなくアンデルセンです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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