突き抜ける、音がする。
★収録作品★
しあわせのこみち
*T大学文学部二年生、清水あやめ。「感性」を武器に絵を描いてきたという自負がある。
しかし、授業で男子学生・田辺が作った美しい映像作品を見て、
生まれて初めて圧倒的な敗北感を味わい……。
チハラトーコの物語(「『嘘』という美学」を改題)
*美人でスタイル抜群、ガチに博識でオタク。
チハラトーコは、言葉に嘘を交ぜて自らを飾る「嘘のプロ」。
恩師、モデル仲間、強気な脚本家との出会いが彼女にもたらすものとは?
樹氷の街
*中学校最後の合唱コンクール。指揮を振る天木だったが、本番一ヶ月前になっても
伴奏のピアノは途中で止まり、歌声もバラバラ。
同級生の松永郁也が天才的なピアノの腕を持つことを知った彼は……。
***
叶えたい目標を持つひとが読んだら、その意思が強ければ強いほど
共感できる内容だと思う(私は共感を通り越してへこんだけど。だって何だかんだで
主人公皆才能にも運にも恵まれてるし、それ以外にも成功者バンバン出てくるし。。。)。
〝冷たい校舎の時は止まる〟、
〝スロウハイツの神様〟、
〝ぼくのメジャースプーン〟、
〝凍りのくじら〟、
〝太陽の坐る場所〟
と、これまでの辻村作品のキャラ大集合的な内容なので、上記作品を読んだことがあれば
より本作を楽しめるはず。
それにしても二話目の某キャラの、
「私は病人なんか相手にしないわ」。。。
これかなり無神経な台詞だと思うんだけどどうよ?
ちょっと著者の常識疑った。。。(本人にそういうつもりはなくても)
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kovo
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女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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