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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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あなたの僕を殺した私を罰してください――。



雪中酒を熟成する雪室から西洋柩に入った老人の刺殺体が見つかった。
長野県警の城取警部補は心臓を正確にひと突きした手口にこそ、
何かの意図があると感じる。
捜査本部は酒造会社に執拗なクレームをつけていた人物を突き止めたが―。
一方、一九八七年―。予備校生の仁科はクリスマスイブに
密かに恋心を抱いていた瑶子と親しくなる。
だが、彼女は講義中に体調を崩して以降、姿を見せなくなった。
大学に合格した仁科が瑶子の元を訪ねると、彼女は白血病だと聞かされ…。

***

冒頭の心臓ひと突き殺人からどんどん話が逸れていき、
キリスト教やら見立て殺人やら臓器移植やら詰め込みまくりで
最早何が一番のテーマなのかわからない展開を見せ、
(しかも見立て殺人に使われた曲「てるてる坊主」なんて
てるてるぼうずーてるぼうずー、あーしたてんきにしておくれー
までしか知らなかったから馴染みもなく)
どこに主眼を置いたらいいのかわからないまま、
読者を置いてけぼりにしたまま話は勝手にどんどん進み、
「マークスの山」をめちゃくちゃ劣化させたようなラストにたどり着いた。
しかもやたら耳慣れない単語を連発するので読みにくいことこの上ない。
(マジックミラーって書けばいいのに透視鏡、とか、
昏睡レベルって書けばいいのにジャパン・コーマ・スケールとか、
挙げ句は親指と人差し指が拇指と示指と表記されていたときには呆れた)

この著者の作品はデビュー作「プリズン・トリック」のときから
つまらないと思っていたけど、今回はあらすじに惹かれて読んだのですが、
やっぱり肌に合わないようです。
もうこの著者の作品を手に取ることはないだろうな。

おすすめしません。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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