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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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繋げていきたい。受け継いでほしい。
僕がたくさんの人から伝えられてきた想いを。



中学サッカーの首都圏大会、県予選の準々決勝。
2点ビハインドから追いついて迎えたPK戦。
各チーム二人ずつ蹴り終え、0‐2でリードされた状況に、
キャプテンでゴールキーパーの潮崎隆弘は試合を諦めかけていた。
そんな絶望的な状況下で、点取り屋の阪堂隼人、司令塔の鈴木望、
マネージャーの広瀬はるならは、
自らの弱さ、葛藤と向き合っていく――。
繊細な中学生たちの揺れ動く心情とともに運命の試合が、いま決着する。

***

PK戦の合間あいまに、チームの一人ひとりのエピソードが
語られる、という趣旨の物語。
ただ個々のエピソードがあまり魅力的ではなく、
読み進めるスピードは遅かった。何度も途中で手が止まった。
これだったら朝井リョウ氏の「桐島、部活やめるってよ」のほうが
よっぽどよかった気がする。
クライマックスのちょっとした真相もすぐにわかったしな。
あとこの著者、ラストが「そして数年後~」みたいなパターンが多くて
それにもちょっと辟易。
そして当たり外れの多い作家さんなのですが、今回は後者だったように
思う。
白河氏の著作の中で、デビュー作「プールの底に沈む」を超す作品は
未だないです。あれは感動したし、すごい作家が出てきたなあと
期待したのに。
でも筆力はある作家さんだと思うので、今後も読み続けますが。

あ、本作、サッカー小説ではなくあくまで登場人物の描写を主軸とした
青春小説なので、それを期待して読まないほうが吉です。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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