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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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そこには紛れもなく、一つの〝祈り〟が見えた。



或る晩秋、信州の山深き地で猛吹雪に遭遇した8人の前に
突如出現した洋館「霧越邸」。
助かった…安堵の声も束の間、外界との連絡が途絶えた邸で、
彼らの身にデコラティブな死が次々と訪れる。
密室と化したアール・ヌーヴォー調の豪奢な洋館。謎めたい住人たち。
ひとり、またひとり――不可思議極まりない状況で起こる連続殺人の犯人は。
驚愕の結末が絶賛を浴びた超話題作。

***

合理的に考えるとあり得ないことばかりなのだけど、
細かいツッコミはなしにして読むと非常に楽しい
クローズド・サークルもの。
ミステリを読みすぎていて真犯人にはすぐに気づけてしまいましたが
それでも十分に面白かった。
特に犯人の動機に非常に共感できた。
私事で恐縮ですが、私は昔恋愛に変な癖があって、
片思いの相手との間に嬉しいことがあると
奮起してもっとうまくいくようにがんばればいいものを
「いまこの瞬間を抱えて生きていこう」と
その嬉しい瞬間を心の中で真空パックして保存してしまい
そこで満足してしまっていつも付き合うところまでいかない、
ということを繰り返していたのですが、
本作を読んでその当時のことを思い出した。

人間は時間という動きの中で生きているからこそ
価値があるし美しい。だからよりいい瞬間のために生きていきたいな、と
思いを新たにしました。
真空パックしたい瞬間はいくつもあるけど、そこで終わりにしたら
おしまいだから。

とか言いつつも犯人の気持ちもどうしようもなくわかるのが
我ながら危ういけど。

おすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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