もうすぐ君の元へ行く――。
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる――。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。
***
小説というよりは、数々のひとにインタビューしたものを本にした〝ドキュメント〟の体裁。
(村上春樹氏の〝アンダーグラウンド〟のような)
インタビュアー役の主人公とその姉が、かつて軍人だった老人たちに一人ずつ会いにいく。
そして彼らの物語を聞いていく。
最初は「正直これだったら、わざわざ小説の形態をとらなくても
単なるドキュメンタリーでいいんじゃ?」と思ったけど、
終盤は主人公の祖父である宮部の存在にかなり泣かされてしまった。
彼と主人公たちがいてこその本作だったんだなと思えた。
(というか本を読んで泣いたのは本当に久しぶりで自分でも驚いた)
老人たちの語りに対する主人公の姉のリアクションがいちいち大袈裟で
むかついたけど(というかこの姉のキャラクター自体好きになれなくて邪魔だったけど)
&インタビュイーである某老人の昔語りを聞いてあっさり改心するその老人の不良気味の孫には
「ありえないだろ、簡単すぎだろ」と突っ込みを入れたくなったけど、
それ以外は総じて高評価。
おすすめです。
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。
終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。
天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる――。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。
涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。
***
小説というよりは、数々のひとにインタビューしたものを本にした〝ドキュメント〟の体裁。
(村上春樹氏の〝アンダーグラウンド〟のような)
インタビュアー役の主人公とその姉が、かつて軍人だった老人たちに一人ずつ会いにいく。
そして彼らの物語を聞いていく。
最初は「正直これだったら、わざわざ小説の形態をとらなくても
単なるドキュメンタリーでいいんじゃ?」と思ったけど、
終盤は主人公の祖父である宮部の存在にかなり泣かされてしまった。
彼と主人公たちがいてこその本作だったんだなと思えた。
(というか本を読んで泣いたのは本当に久しぶりで自分でも驚いた)
老人たちの語りに対する主人公の姉のリアクションがいちいち大袈裟で
むかついたけど(というかこの姉のキャラクター自体好きになれなくて邪魔だったけど)
&インタビュイーである某老人の昔語りを聞いてあっさり改心するその老人の不良気味の孫には
「ありえないだろ、簡単すぎだろ」と突っ込みを入れたくなったけど、
それ以外は総じて高評価。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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