極上の推理小説で。
『理由あって冬に出る』の似鳥鶏、
『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼、
『叫びと祈り』が絶賛された第5回ミステリーズ!新人賞受賞の梓崎優、
同賞佳作入選の「聴き屋」シリーズの市井豊、
そして2011年の本格的デビューを前に本書で初めて作品を発表する鵜林伸也。
ミステリ界の新たな潮流を予感させる新世代の気鋭五人が描く、学園探偵たちの活躍譚。
★収録作品★
お届け先には不思議を添えて/似鳥鶏
ボールがない/鵜林 伸也
恋のおまじないのチンク・ア・チンク/相沢 沙呼
横槍ワイン/市井豊
スプリング・ハズ・カム/梓崎 優
***
◆お届け先には不思議を添えて◆
こういう〝頭の体操〟的なミステリって苦手なんだよなーξ
「こうすることであれがこうなって、これがそうなって」。。。みたいに自分で考えなきゃいけないやつ。
ってそこまで難しい内容ではないのですが、あまり楽しめなかった。
謎にも全然興味を惹かれないし(←これが一番大きい)。
もともとこの著者は〝理由あって冬に出る〟のころから苦手っていうのもあるんだけど。
それにしてもタイトルは毎回うまいよな。
◆ボールがない◆
何故100個あるはずのボールが99個しかないのか?――そんな議題について
熱く語る野球部員たちが微笑ましい。
オチもくすりとできていい。
けっこう楽しめました。
◆恋のおまじないのチンク・ア・チンク◆
謎自体は小さなものだけどキャラ同士の絡みが面白く楽しく読めた。
なぜヒロインがバレンタインのチョコを血眼で選んでいたのか、の真相は強引な気がしたけど、
まあ許容範囲内。
かわいいミステリ、楽しませてもらいました。
ちなみに本編、鮎川哲也賞受賞作〝午前0時のサンドリヨン〟の続編。ファンのひとは是非一読を。
ところでこの著者、鮎川賞の受賞パーティーで手品を披露したそうで驚き。
ヒロインだけじゃなくて本人もできるんだな、マジック。。。
(ミステリ作家は手品できるひとが割と多い気もするけど。
やっぱり基本的にひとを驚かせるのが好きなのでしょう)
◆横槍ワイン◆
謎は小粒だけど、登場人物のキャラがたっているし筆致もテンポがよくてさらっと読める。
読後感もさわやか。
文章がちょっとだけ幼い気がするけど、まだ若いからだろうし今後が楽しみな作家さん。
◆スプリング・ハズ・カム◆
トリックとしては目新しいものではないけど、この著者はミステリに絡めるドラマ部分が
非常にうまいひとなので、印象深くとても心に残る読みごたえだった。
それにしても切ない。
誰もが二度読みたくなる物語(私も時間を空けてもう一度読んでみるつもり)。
80年代生まれの作家さんのアンソロジーなので若干若書きのきらいはあるけど、
全体的に楽しめました。
続編とか出たら嬉しいな。
『理由あって冬に出る』の似鳥鶏、
『午前零時のサンドリヨン』で第19回鮎川哲也賞を受賞した相沢沙呼、
『叫びと祈り』が絶賛された第5回ミステリーズ!新人賞受賞の梓崎優、
同賞佳作入選の「聴き屋」シリーズの市井豊、
そして2011年の本格的デビューを前に本書で初めて作品を発表する鵜林伸也。
ミステリ界の新たな潮流を予感させる新世代の気鋭五人が描く、学園探偵たちの活躍譚。
★収録作品★
お届け先には不思議を添えて/似鳥鶏
ボールがない/鵜林 伸也
恋のおまじないのチンク・ア・チンク/相沢 沙呼
横槍ワイン/市井豊
スプリング・ハズ・カム/梓崎 優
***
◆お届け先には不思議を添えて◆
こういう〝頭の体操〟的なミステリって苦手なんだよなーξ
「こうすることであれがこうなって、これがそうなって」。。。みたいに自分で考えなきゃいけないやつ。
ってそこまで難しい内容ではないのですが、あまり楽しめなかった。
謎にも全然興味を惹かれないし(←これが一番大きい)。
もともとこの著者は〝理由あって冬に出る〟のころから苦手っていうのもあるんだけど。
それにしてもタイトルは毎回うまいよな。
◆ボールがない◆
何故100個あるはずのボールが99個しかないのか?――そんな議題について
熱く語る野球部員たちが微笑ましい。
オチもくすりとできていい。
けっこう楽しめました。
◆恋のおまじないのチンク・ア・チンク◆
謎自体は小さなものだけどキャラ同士の絡みが面白く楽しく読めた。
なぜヒロインがバレンタインのチョコを血眼で選んでいたのか、の真相は強引な気がしたけど、
まあ許容範囲内。
かわいいミステリ、楽しませてもらいました。
ちなみに本編、鮎川哲也賞受賞作〝午前0時のサンドリヨン〟の続編。ファンのひとは是非一読を。
ところでこの著者、鮎川賞の受賞パーティーで手品を披露したそうで驚き。
ヒロインだけじゃなくて本人もできるんだな、マジック。。。
(ミステリ作家は手品できるひとが割と多い気もするけど。
やっぱり基本的にひとを驚かせるのが好きなのでしょう)
◆横槍ワイン◆
謎は小粒だけど、登場人物のキャラがたっているし筆致もテンポがよくてさらっと読める。
読後感もさわやか。
文章がちょっとだけ幼い気がするけど、まだ若いからだろうし今後が楽しみな作家さん。
◆スプリング・ハズ・カム◆
トリックとしては目新しいものではないけど、この著者はミステリに絡めるドラマ部分が
非常にうまいひとなので、印象深くとても心に残る読みごたえだった。
それにしても切ない。
誰もが二度読みたくなる物語(私も時間を空けてもう一度読んでみるつもり)。
80年代生まれの作家さんのアンソロジーなので若干若書きのきらいはあるけど、
全体的に楽しめました。
続編とか出たら嬉しいな。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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