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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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ねえ、神様。



小学四年生の芳雄の住む神降市で、連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。
芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。
そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、
「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。
大嘘つき? それとも何かのゲーム?
数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた古い屋敷で死体を発見する。
猫殺し犯がついに殺人を?
芳雄は「神様」に真実を教えてほしいと頼むのだが…。

***

久々の再読。
やっぱ面白いわー。
ていうか最近、怖い子供が活躍する話ばっかり読んでるな自分。

漢字にぜんぶ振り仮名がふってある完全に子供向けのミステリである本作、
中身は「これ明らかに有害図書だろ笑」と突っ込みたくなるほどになかなかヘビー。
個人的には「麻耶氏よくやった!」と喝采を浴びせたいところですが。

だってオチが
主人公の母親とクラスメイトの女の子が実はこっそりレズってて
それに〝神様〟である鈴木くんが天誅下して母親は焼死、女の子はでかい時計の針に貫かれ、
あまつ主人公は三十六までしか生きられない上に貰われっ子だと鈴木くんに教えられ。。。

って、どんだけだよ。
これ、子供が読んだらオチの意味がわからなくて「え、結局どうなったの?」って
首傾げる子絶対いると思う。いや、傾げていい。わからなくていい。そのほうが安全。
ていうかそれが普通なんであって、こんな物語を理解して楽しめる子供がいたら
それはそれで怖い。
子供じゃない。

といろいろ書きましたがぜんぶ褒め言葉です。
私的には本作は密かな傑作だと思っている。

おすすめです。
(ただし小さい子に薦めてその子に悪影響出たとしても私のせいじゃないので悪しからず)
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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