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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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完璧な夜を越えて。



中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方――。
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。
普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に
自分が被害者となる殺人事件を依頼する。

***

雑誌の連載を読んでいたのだけど、
「おっ、そろそろ盛り上がるかな?」というところでまさかの最終回。
なのでちょっと物足りなくもあるのだけど、
著者が本作品を通して言いたかったことが凝縮されているラスト一行に、
「ああ、そういうことか」とすとんと納得がいった。
それをわかった上で改めて読み返してみるとなかなかの傑作ではないかと思う。

カースト制のまかりとおる〝学校〟という閉じられた空間で、
本作のようなことが実際にあったとしたらそれはすごく(危ういけれど)素晴らしいこと
なのではないだろうか。
私もこんな背徳的な経緯で友達を作ってみたいと思った。
こんな風に近づき合った二人なら、強い絆で結ばれてなかなか離れないだろうと思うから。
友達以上の特別な存在になれるような気がするから。

おすすめです。



ちなみに本作を読んで面白かったひとはもおすすめ。

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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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