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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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久遠の孤独を。



時は幕末。
長州藩士・一之瀬周は、新撰組に追われて瀕死の重傷を負うが、
刺青師・宝生梅倖が掌に彫った「鬼込め」と呼ばれる呪いの刺青で命を救われる。
周は不老不死の運命を背負うこととなり、明治から昭和へと激動の時代を
刺青師・宝生閻魔として人目を憚るようにして生きていく。
傍らには常に、友人の遺児・奈津の姿があった。
その奈津を狙うのは、姉の仇で同じ鬼込めの技を持つもう一人の刺青師・夜叉。
少女だった奈津もやがて女として閻魔を意識しつつ、純愛を貫きながら
彼の年を追い越し老いていく……。

***

面白かったー!
久々に読み終えてしまうのが惜しい本に出会えた。
著者がラノベなんかの新人賞に投稿を繰り返していたひとのせいか
登場人物たちのキャラが見事にたっていてしかも誰もかも魅力的で
世の腐女子と呼ばれるひとたちの気持ちがわかったような気がした。
(絵とか漫画とか書けるなら書きたいもん、この話)

物語の壮大さ、きめ細かさも本作の魅力のひとつ。
日本史や時代小説が苦手な自分でも何の苦もなく読めた。
でもやっぱり何よりの醍醐味は作中を通して描かれる閻魔と奈津の恋物語。
本作にはalanの歌うテーマソングが設定されているのですが(下記参照)、
その歌詞がぴったり奈津の気持ちとマッチしていて泣ける泣ける。
これまで自分の中で最大のラブストーリーといえば
手塚治虫氏の〝火の鳥〟の〝宇宙編〟だと思ってきたけど
本作もその横に並びそうな勢いです。

あー、物語に恋してしまって読み終えた今だ心臓がどきどき言ってる。。。

非常に! おすすめです。



あーそれにしても。。。閻魔に惚れてしまいそうだ。
物語内の登場人物に惚れるのはこれで四度目。。。←やばい
かっこいーわ~。

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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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