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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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届くまで。



柔道の道場主の長男・晴希は大学1年生。
姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。
しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、
怪我をきっかけに柔道部を退部。
同じころ、一馬もまた柔道をやめる。
一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の
男子のみのチーム結成を決意したのだ。
それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、
チームは学園祭での初舞台、さらには全国選手権を目指すが…。

***

最近では東川篤哉氏の〝謎解きはディナーのあとで〟なんかが
笑えるミステリとして大人気を博していますが、
私のここ最近読んだ小説の中で断トツに笑えたのは本作〝チア男子〟。
笑えるし泣けるし感動でゾクっとくるしで自分の中の感情がめまぐるしく変化して
存分に堪能させてもらった。
主要人物が16人も出てくるのに一人ひとりの人間描写が非常に巧みで
どの人物にも感情移入出来たし、キャラも立ちまくっていて読んでいて非常に楽しい。

漫画なんかでもそうだけど、自分にはまるで縁のない、興味もないスポーツとかを
とても魅力的にみせる、心から興味を持たせる作品というのがこの世には存在して
それらは皆紛れもなく傑作で、本作もその中のひとつだと思う。
チアリーディングなんてまるで興味のなかった私が大会を見に行ってみたいとまで
思ってしまったぐらいだから。

本作で朝井リョウさんの著作は全部読みつくしてしまって
もう読むものがなくなったのでそれが非常に残念。
確か今雑誌で新連載を始めたはずだからそれを手に取るか、
単行本が出るまで楽しみに待っておくか。。。

とにかく本作は傑作です。
非常におすすめ。
大学時代があまり楽しくなかった私にとっては主人公の彼らはちょっと、
いや、あまりに眩しすぎたけれど。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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