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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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この世界には想うしかない恋もある。



好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたら良い――。
青春時代に翻弄される四人の少年少女は、かけがえのない存在を守るために、
日常からの『家出』を決意するのだが…。
舞台化もされた傑作恋愛小説『蒼空時雨』より遡ること10年。
高校生だった紀橋朱利は、友人との逃避行の果てに何を見出し、何を失うのか。
トイズファクトリーのアーティスト・秋 赤音とのコラボで綾崎隼が紡ぎ出す、
ロックで彩られたセンチメンタル・ラヴ・ストーリー。

***

好きな相手の幸せを自分を犠牲にしてでも貫くのが本当の恋だと言うけれど、
それってもう恋を通り越して愛だよな。
本作を読んで主人公のひとり、紀橋朱利の恋はその点でいえば
紛れもなく愛だなと思った。

本作の著者・綾崎隼氏は、若者向けの作品を書く作家であるせいか
私の年齢で読むと青臭い印象はあるし文章もうまいとは決して言えないけれど
構成力の妙には唸らされるものがあるし、
人の心、特に恋心を描き上げることに関しては紛れもない才能を持ったひとだと思う。
恋愛小説を書く作家さんの中では一番好きかも。
ミステリの要素もどの作品にも入っているのでミステリ好きなひとにも楽しめる。

朱利がこの物語のあとどんな人生を歩んだかを知りたいひとは、
著者のデビュー作である〝蒼空時雨〟を是非。
どちらもおすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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