内側からじゃ判らないものが絶対見えるはずなのだ。
真夜中の多摩川。
呪われたウナギ。
レインボーブリッジでの死の誘惑。
リアルなのに、どこか壊れた世界を生きるために「大事なこと」とは?
***
芥川賞候補作品。
舞城氏は私の中で芥川賞を獲ってほしい作家さんナンバー1なので
受賞を逃したのはひどく残念。
。。。が、本作での受賞は正直厳しかったんじゃないかというのが
この作品を読んでの感想。
毎回軽い文体の中に深いテーマを持たせるというのが彼の持ち味なはずなのに、
今回のこの作品からはそういったものが何も伝わってこないのだ。
ひとつひとつのエピソードは面白いけれどそのそれぞれに繋がりがない。
ただ思いついたショートショートを書き並べてみましたといっただけの印象。
前回の芥川賞候補作〝短編五芒星〟を読んだときも
テーマ性の薄さは感じたのだけど今回はそれが顕著になっている感じ。
タイトルにもなっている〝美味しいシャワーヘッド〟も、
冒頭で主人公がシャワーヘッドを飲み込むという行為をフェラチオに例えるところから
話は始まるのだけど、だからといってその後そのエピソードが話に活かされることもなく
性をテーマにした話でもないので繰り返すけど本当に
舞城氏は本作を通して何が言いたかったのかな、という印象だった。
まあ、強いて本作から著者の言わんとすることを汲み取るとすれば
「世の中には言葉に出来ない感情がたくさんあるし
だからといってそれを無理に言葉にすることもないんじゃない?」
ってことかな。
正直だから何だって話だけど。
楽しめませんでした。
残念。
次回作に期待。
真夜中の多摩川。
呪われたウナギ。
レインボーブリッジでの死の誘惑。
リアルなのに、どこか壊れた世界を生きるために「大事なこと」とは?
***
芥川賞候補作品。
舞城氏は私の中で芥川賞を獲ってほしい作家さんナンバー1なので
受賞を逃したのはひどく残念。
。。。が、本作での受賞は正直厳しかったんじゃないかというのが
この作品を読んでの感想。
毎回軽い文体の中に深いテーマを持たせるというのが彼の持ち味なはずなのに、
今回のこの作品からはそういったものが何も伝わってこないのだ。
ひとつひとつのエピソードは面白いけれどそのそれぞれに繋がりがない。
ただ思いついたショートショートを書き並べてみましたといっただけの印象。
前回の芥川賞候補作〝短編五芒星〟を読んだときも
テーマ性の薄さは感じたのだけど今回はそれが顕著になっている感じ。
タイトルにもなっている〝美味しいシャワーヘッド〟も、
冒頭で主人公がシャワーヘッドを飲み込むという行為をフェラチオに例えるところから
話は始まるのだけど、だからといってその後そのエピソードが話に活かされることもなく
性をテーマにした話でもないので繰り返すけど本当に
舞城氏は本作を通して何が言いたかったのかな、という印象だった。
まあ、強いて本作から著者の言わんとすることを汲み取るとすれば
「世の中には言葉に出来ない感情がたくさんあるし
だからといってそれを無理に言葉にすることもないんじゃない?」
ってことかな。
正直だから何だって話だけど。
楽しめませんでした。
残念。
次回作に期待。
PR
この記事へのコメント
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
[11/21 LaraGonzalez]
[02/24 kovo]
[02/24 稀乃]
[01/10 kovo]
[01/10 ゆうこ]
最新トラックバック
最新記事
(02/13)
(01/15)
(01/07)
(12/26)
(12/17)
ブログ内検索
最古記事
(09/14)
(09/14)
(09/15)
(09/25)
(09/29)