人には嫌われるかもしれませんが、いつまでも天真爛漫でいてください。
「命をかけてた恋が、終わっちゃったの! 」
失恋して自殺未遂したと噂される女友達。
見舞いに行った私に、彼女が語った恋の真相とは!?
綿矢りさの新たな魅力あふれる初の連作短篇集。
★収録作品★
おとな
トイレの懺悔室
憤死
人生ゲーム
***
〝インストール〟〝蹴りたい背中〟〝夢を与える〟なんかは
全部方向性が違ったけど、ここ最近の綿矢さんはかなり作風が
固まってきた印象を受ける。
話のテイストは全部違うんだけど、そこから滲み出るノリというか、
軽い中にも誰しもが共感出来るような「あーあるわそういうの」という
核があるところが一緒。
本作に収録されている四編も、
すべて雰囲気は違うけれど、恐ろしさの中に面白おかしさ、
面白おかしさの中に恐ろしさが潜んでいるところは同じ。
この対極にあるふたつがきっちりと融合しているところが
綿矢作品のすごいところだと思う。
本作の中で私が一番好きだったのは、やはり表題作の〝憤死〟。
ひとが命よりもプライドをとる瞬間、というのは
数多の作家がこれまでにも描いてきたことだけど、
それをこんな愉快な形で表現出来る綿矢さんの筆力・個性には
さすがと唸らされた。
おすすめです。
綿矢作品をまだ読んだことがないひとには入門編としてもいいかも。
「命をかけてた恋が、終わっちゃったの! 」
失恋して自殺未遂したと噂される女友達。
見舞いに行った私に、彼女が語った恋の真相とは!?
綿矢りさの新たな魅力あふれる初の連作短篇集。
★収録作品★
おとな
トイレの懺悔室
憤死
人生ゲーム
***
〝インストール〟〝蹴りたい背中〟〝夢を与える〟なんかは
全部方向性が違ったけど、ここ最近の綿矢さんはかなり作風が
固まってきた印象を受ける。
話のテイストは全部違うんだけど、そこから滲み出るノリというか、
軽い中にも誰しもが共感出来るような「あーあるわそういうの」という
核があるところが一緒。
本作に収録されている四編も、
すべて雰囲気は違うけれど、恐ろしさの中に面白おかしさ、
面白おかしさの中に恐ろしさが潜んでいるところは同じ。
この対極にあるふたつがきっちりと融合しているところが
綿矢作品のすごいところだと思う。
本作の中で私が一番好きだったのは、やはり表題作の〝憤死〟。
ひとが命よりもプライドをとる瞬間、というのは
数多の作家がこれまでにも描いてきたことだけど、
それをこんな愉快な形で表現出来る綿矢さんの筆力・個性には
さすがと唸らされた。
おすすめです。
綿矢作品をまだ読んだことがないひとには入門編としてもいいかも。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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