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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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死ぬ寸前まで。



榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、
すべての女に向けられた殺人願望に気づく。
ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。
それは連続殺人の始まりだった。
榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも
病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。
そして事件は予想もしない方向へ――衝撃の展開、感涙の結末。

***

犯人・刑事、共に同じ病。
連続殺人をすることで僅かな余命に生きがいを感じる犯人と、
その犯人を捕まえることに残りの命のすべてを賭ける刑事、
二つ巴の攻防が描かれた、ちょっと斬新な設定の物語。

のっけから様々な謎が散りばめられていて
とにかく読者を飽きさせない。
どうなるんだろう、どうなるんだろう、
そう思いながらどんどん読み進めてしまった。
内容はまったく違うけど、道尾秀介さんの〝シャドウ〟が楽しめたひとなら
本作もちょっと作りが似てるので面白く読めるのではないかと思う。

途中である主要人物が死ぬのですが、
それもラストのためだったんだなと思うとちょっと無理やり感が拭えないのと、
犯人・榊にとっての最大の謎を出すタイミングが唐突に過ぎるきらいはあったけど、
総じて楽しく読むことが出来ました。

物語が進むにつれて主人公を取り巻く人間関係が
素敵に変化していくのも見どころ。

おすすめです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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