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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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そう、運命が求めればまた会える。



『催眠』『千里眼』に続く「第3のカウンセラー」登場!
新宿・歌舞伎町の雑居ビルで火災が発生。
現場となった風俗店に勤める女性たちのPTSD予防のため現れたのは、
派手なギャル系ファッションに身を包んだ臨床心理士だった。
彼女の名は一ノ瀬恵梨香。その驚異の能力に、内閣情報調査室の宇崎俊一は
閃きを感じ、手製爆弾テロを阻止するため、彼女に協力を求める。
やがて謎めいた彼女の内面が明らかになるが――。
「第3のカウンセラー」一ノ瀬恵梨香が登場する「松岡ワールド」の新境地。

***

うーん、謎の見せ方がうまくないのか謎自体に魅力がないのか、
あまりミステリとしては惹かれるものがなかった。
一之瀬恵梨香の登場シーンこそ「こんなカウンセラーが本当にいたらすごいな」と
思ってしまうほどインパクトがあってよかったけど、
彼女のキャラがいちいちぶれるのでキャラを掴みにくいところがあったし。
もちろんぶれるのには理由があるんだけど、
こういう破天荒なキャラを主役に据えるなら
下手に彼女のバックグラウンドを描くより
いっそもっととことん突き抜けた人格にしてしまったほうが
魅力が増したんじゃないかと思う。

著者が臨床心理士の資格を持っているだけあって心理学の描写はうまいのだけど、
物語自体にのめり込める要素があまりなく、強いて言うなら二時間ドラマ的な感じ。
後半のチープなアクションシーンとか、「要るのかこれ?」と思ってしまったし。
まあ好きなひとは好きなんだろうけど。
ただ、私がこの著者に求めているのはそういうものではなかったので、
期待していたぶん肩透かしを食らった感があった。
序盤の放火事件のことも考えてみれば結局尻切れトンボで終わってるし。。。
(まあその後の展開の導入として必要だっただけなんだろうな、とは思ったけど)

今まで読んだ松岡作品の中では一番楽しめなかった。
一之瀬恵梨香のキャラクターは決して嫌いではないんだけど。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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