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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の
隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、
次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか
「歪んでいた」。
一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく――。
ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

***

自衛隊三部作、最後の一作。
個人的には、
塩の街>>(超えられない壁)>>海の底>>>空の中
かな。
そもそもこの歳で「巨大ザリガニ、日本を襲撃!」とか読んでてちょっとキツかったし。
でも警察や自衛隊の対応は非常にリアルかつ細かく描写されていて、
(まあ実際こんな事態に陥ったとき政府はここまで悠長だろうか、という疑問はさておき)
潜水艦の中に閉じ込められた子供たちのやり取りも
一人ひとりのキャラが立っているせいで楽しく読むことができた。

ただ本作、
福井晴敏的超絶自衛官エンターテインメント+横山秀夫的警察ドラマに
子供の好きそうなSF&冒険要素(&恋愛もか)が入っているという謂わばごった煮作品なので、
一体どういう読者層に照準をあてているのかがちょっと謎だった。
ザリガニとの対決も「え? そういうオチなの? さんざん引っ張っといてそれなの?」的な感じだし。

やっぱり〝塩の街〟が文句なしに一番のおすすめ。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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