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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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それだけの理由があれば、ちゃんと生きていける。



ニャン好き必読! 猫がスマホで謎解きを!?
『ラブ・ケミストリー』でスマッシュヒットを飛ばした著者の第2作目です。
計算科学を専攻する大学院生の明斗は、学内に棲みつく野良猫が唯一の友達だ。
ある日、落雷で近くにいた明斗と猫、幼馴染みの女子院生スバルが同時に意識を失う。
気がつくと明斗の魂はスバルに、スバルの魂は野良猫に入れ替わっていた!
元にもどるため必死に奔走する二人は、猫の餌から研究室で、
覚醒剤の違法な合成事件が起きていることに気づく。
餌に覚醒剤を混入した犯人の目的は?
果たして二人は、元の体に戻れるのか!?

***

二作目ってたいていい一作目より落ちて見えてしまうものだけど、
本作もその例に洩れず(って言ったら失礼だけど)
著者のデビュー作〝ラブ・ケミストリー〟の境地には至っていなかった、と感じた。

というか何だかデビュー作と似てるんだよなー。
化学と恋愛を織り交ぜて物語が進んでいくところとか、
最後予想したひとたちがいい感じになるところとか。
キャラ立ちも真相に肉薄していく際のドキドキも、前作のほうが圧倒的に上だった。

ミステリとしての伏線の張り方は、
さり気なく作中に散りばめられていたものが最後にするするっと解けていく感じが
とても自然で好きだったけど。

主人公ふたりが、身体が入れ替わったあともテレパシーで意思疎通が出来る、
という設定もちょっと都合がよすぎるように感じた(まあ、そうしないと
物語を進めるのが圧倒的に難しくなってしまうだろうから仕方ないんだけど)。

まあそれなりには楽しめましたが。
笑える箇所もいくつもあったし、化学用語が頻発するのに
それを鬱陶しい、わかりにくいと感じさせない手腕はすごいと思った。

ミステリ初心者には割とおすすめかも。
そして猫好きな方にはもっと。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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