Can you see me?
Can you hear me?
Can you see the truth?
ある虹の朝、ニューヨーク市警の失踪人課の男のもとへ、一人の少年が訪ねてきて言った。
「ペギーがいなくなったんだ」と。
彼の捜す少女は、一年ほど前から様子がおかしかったというのだが――。
一方、男の知り合いであるCGデザイナーの日本人の青年も、
ふとしたきっかけからある少女の行方を追い始める。
二人がそれぞれ動いた末に明らかになった真実とは――。
想いあう気持ちがみちびいた、哀しい現実に胸が締めつけられる、
小路幸也待望の書き下ろし長編。
***
の続編。
意味不明に連発される著者の口(?)癖〝~んだ。〟に恒例の文句を言う前に、
これちゃんと推敲した?と本気で訊きたくなった。
これ本気で書いてないでしょ?とも。
これはゲームでたとえるならあれだな、〝FFⅩ-2〟。
第一作目があるから読むけど単体で評価したら最悪、っていう。
そういや一作目の内容も〝FF-Ⅹ〟とかなりかぶってたしな。
幼児性虐待を取り扱った物語は最近多いけど、
本作のそれは生理的に受け付けなかった。
登場人物たちの思考回路や挙動がキモすぎて鳥肌が立った。
一作目を読んだ人は絶対読まないほうがいいです。
巡矢も大して活躍しないし、作中で固有名詞付きのレストランがばんばん出てきて
「著者経費でどんだけ豪遊してんだよ」
と読んでて何か腹立ってきたし。
腹も立つわ鳥肌も立つわ、考えたら最悪の小説だなこれ。
しかもブッシュが大統領の時代にこんだけのCG技術が何である?
こんな技術あと100年、最低でも50年は経たないと持てないだろ。
そして終盤、ダンに向かって彼の父親が「ダニエル」と本名で呼びかけるのは、
息子に最後のメッセージを残すという厳粛な状況である以上当然のことなのでは。
なのにダン、何でそこを訝る?
ミステリ部分も面白くないし、あーもう時間と体力と精神力返してくれ。
そしてこの著者の本を読むたび突っ込んでるけど、〝僕は~した。〟が普通のところを
〝僕は~したんだ。〟とかわざわざ書くの何かキモいからやめてくれ。
心の底からおすすめしません。
あーあ、デビュー作と〝東京バンドワゴン〟は結構よかったのになー。残念。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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