戦後最大規模の鼓笛隊が襲い来る夜を、義母とすごすことになった園子の一家。
避難もせず、防音スタジオも持たないが、果たして無事にのりきることができるのか――。
表題作ほか書下ろし1編を含む全9編。
眩いほどに不安定で鮮やかな世界を見せ付ける、贅沢な傑作短編集。
★収録作品★
鼓笛隊の襲来
彼女の痕跡展
覆面社員
象さんすべり台のある街
突起型選択装置(ボタン)
「欠陥」住宅
遠距離・恋愛
校庭
同じ夜空を見上げて
***
誰もが一度は経験したことのある出来事や抱いたことのある感情を、
ファンタジーの要素を絡めることで遠まわしに、けれど直球で表現するより遥かに
心に響く形で描き出している本作。
それは胸に染みるものであったり薄ら寒くなるようなシュールなものだったりと
話によって様々ですが、三崎氏の作品を読むたびに「ふざけんな」と
壁本(=壁に本をぶん投げること)かましてた私にしてみれば異例ともいえる
太鼓判的良作でした。
〝となり町戦争〟と同じく、描写があまりに抽象的すぎて結局何が言いたいのか
わからない、読者の想像に委ねるにもほどがあるだろ的作品も中にはありましたが、
全体的に筆者の持つ独特な価値観・世界観がうまく物語に昇華されていて
偉そうに言えばなかなかの成功作なんじゃないかと思う。
〝遠距離・恋愛〟はクサすぎて「ハッ」とか鼻で笑ってしまったけど(三崎さんごめんなさい)、
〝彼女の痕跡展〟はなんともいえない(細かい&一部の人しかわからない例えをすれば
貴志祐介氏の〝クリムゾンの迷宮〟のラストシーンを読んだときのような)切ない気持ちになるし、
最終話〝同じ夜空を見上げて〟はそのタイトルから「どうせまたクサいんだろ」と
なめてかかっていたら読み終えた瞬間思わず涙が滲んでしまった。
多少の感性は要求されますがおすすめの短編集です。
私がこの著者の小説すすめたのそういや初めてだな。。。(ふだんはボロクソなので==;)
母に捨てられ、残された10万円で幼い弟とサバイバルを続ける少年、晴臣・13歳。
家庭に蝕まれ、日常的に家出を繰り返す少女、三葉瑠・16歳。
リストラされて鬱になり、妻も家を出ていったタクシー運転手、原田悟・41歳。
交錯する3人のハルの運命。
そして一挺の拳銃を軸に、新たな物語が動き始める……。
★収録作品★
ハル、ハル、ハル
スローモーション
8ドッグズ
***
うまいなあ。。。と言わざるを得ない。
物語の、そして何より〝言葉〟の伏線の張り方。最初に出てきたときは意味のなかった単語が、
ストーリーが進むにつれて途端に重大な意味を持つ言葉に変わる。
どういう脳みそしてるんですか? とあくまで厳粛かつ真剣に訊いてみたい。
筆致も物語の書き方も独特で、〝ロックンロール七部作〟を初めて読んで以来のファンですが、
本作でますます好きになってしまった。
笑えるのに泣けるってすごい。
ありがちなのに斬新ってすごい。
この著者は本当にすごい。
著作に犬ばっかり出してくるところと巻末で自作について自分で語っちゃうところは
正直どうかと思うけど。でも好き。
そういえばもうひとつこの作者すごいなあと思うのが、既存の物語(エピソード)を説明する文章が
むちゃくちゃ面白いということ。
〝ロックンロール~〟のときはエルビス等のミュージシャンについての実話を延々書いてるくだりが
あるんだけどものっすごい面白くて惹きつけられたし、本作にも某超有名小説について主人公が
言及するシーンがあるんだけど、ちなみに私はその小説の中身を知ってたんだけど、にも関わらず
それはもう楽しく読んだ。ひょっとすると実物を読むよりも。
こういう人っているんだよなー。既存の話をより輝かせて表現してみせることのできる人が。
あとひとつ、この年代の著者が若者を書くと、必ず喋りや行動が「うわー無理して書いてんなー」
って感じになっちゃうのが常なのに、古川作品からはそれを感じない。もう今年で42なのに。
これもかなり大したことだと思う。「そんなもんかあ?」と思う人は、一度荻原浩氏や朱川湊人氏の
小説を読んでみてください(いや、どっちも大好きな作家なんだけど)。
何はともあれこの小説に出会えてよかったなー。
〝健全なる絶望は健全なる肉体に宿る〟
私もこれを信条にしよう。
ギャ―――――!!!
(註:狂ったわけじゃありません笑)
走る道がないから走らないんだ――
人間魚雷「回天」。
発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。
ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、
みずから回天への搭乗を決意したのか。
命の重みとは、青春の哀しみとは――。
ベストセラー作家が描く戦争青春小説。
***
原作で号泣し映画まで観ました(主演の海老蔵の演技は微妙でしたが。。。)。
メインテーマ曲(これがまた最高)を延々垂れ流しながら小説のプロットを立てていた記憶もある。
それだけ私には影響の強い物語でした。
ストーリー自体はとりたてて斬新なところもなくだいたいこちらの予想通りに進んでいくのですが、
エピソードの一つ一つ、そして登場人物一人ひとりの内面や思考が実に細かく書き込まれていて、
彼らの存在や戦時下という世界観にすんなりと溶け込むことができます。
特に主人公の優しく誠実な性格には読み進めるごとに惹かれていき、ラストで彼が
ある大切な人に宛てて書いた手紙を読んだときにはまるで自分がそれを受け取ったかのように
苦しくなってボロボロに泣いてしまいました。
ちなみに私的に一番好きなのは、主人公と同じ〝回天〟乗りの、
いつも鏡ばかり見てる青年のエピソードかな。
本作を読んでいると、若い世代にはいかにも格好いいことのように思われている〝特攻〟と
いうものが、どれだけ無意味で無機質で虚しい行為なのかがわかって何とも言えない気分になる。
決して映画〝アルマゲドン〟や〝ディープインパクト〟のラストシーンみたいな
ダイナミックかつヒロイックなものじゃないよと言いたい。
もっと地味で、もっと残酷だ。
もちろんそれら特攻兵器に乗り込んだ青年(もしくは少年)たちの意志の力には
畏敬の念を抱いて止みませんが。。。
むちゃくちゃにおすすめの一冊です。
余談ですが〝回天〟を扱った物語、マンガだとこれ↓もおすすめ。
天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は
愛した女を守るため完全犯罪を目論む。
湯川は果たして真実に迫れるか?
数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリ。
***
これまで長編ミステリは腐るほど読んできたけど、トリックがここまでシンプルかつ簡潔なものには
かつて巡り合ったことがない。
絵が下手な人はごてごてとキャンバスを塗りたくることで、
歌が下手な人は歌い方に癖のある奇妙な節をつけることで、
文章が下手な人は一文一文をヘンに小難しく過剰に飾り立てることで
自分の実力をごまかそうとするけど、それでいえばこの東野圭吾という著者は本当に
真の実力を持ったミステリの書き手なんだなあ、と思う。
同じプロのミステリ作家の中には
「読み手に真相を推理させる最低限の手がかりを敢えて作中から省いておりアンフェアだ」
と苦言を呈する人もいたけど、本作はジャンル的には〝本格推理〟の枠中に入るものじゃ
ないと思うからまあいいんじゃないの、というのが私の感想。
シンプルさで相手を感動・驚嘆させるということは本当に難しいこと。
それをやってのけただけでも東野氏はすごいと思う。
ただ、話の筋が薄っすら〝白夜行〟とかぶってしまっていることだけがちょっと残念。
まあ同じ作家が毎回まったく違うテイストで物語を書くというのがどだい無理な話なんだけど。
何はともあれ、来月の映画版は観にいくつもりなので楽しみです。
深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。
とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、
男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。
常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、
人気連作ミステリー第二弾。
★収録作品★
夢想る(ゆめみる)
霊視る(みえる)
騒霊ぐ(さわぐ)
絞殺る(しめる)
予知る(しる)
***
最近ドラマの再放送をやっていたので思わず読み返してしまった本作。
読み終えての感想。
「ドラマのほうが面白い。。。」
〝手紙〟も映画のほうがクオリティ高かったし。。。普通映画は原作を超えられないはずなのに。。。
なんてことはさておき、それでもやっぱり面白いです。
東野氏が「好き勝手書いた」と言うだけあって、理系大学出身の彼の知識がふんだんに
トリックに盛り込まれていてものすごく楽しい(森博嗣氏も理系トリックを使った話を書きますが、
あちらは多少癖があって好き嫌いがかなり分かれる。その点東野作品は読む人を選ばないという
利点があります。言うなれば〝模範的〟。なのでキャラやストーリーの奇抜さや個性を重視する
人には向かないですが)。
逆に理系の知識がないとトリックの推測のしようがないという虚しさも多少ありますが(笑)、
そこは割り切って読むしかないな。
最終話のラストがドラマとは違う終わり方になっていて
「あーあ、湯川教授、どうすんだこれ」と思わずほくそえんでしまったので、
ドラマ版を見た人は読み比べてみると面白いかも。
ちなみに本作はシリーズ二作目になるので、初めて読むという人は
こちら↓からどうぞ。
恋人の変死、BSE疑惑牛の白骨体、天才外科医の父の入院……
獣医師・内海綾子に迫る異変の連鎖。
全てを解く鍵は、勘当された父から消えゆく記憶と意識だった。
父娘の絆は甦るか――最先端医療サスペンス。
***
前作〝東京ダモイ〟よりは全然面白かったのですが。。。
やっぱりこの著者はあんまりミステリ向きじゃない気が。
Amazon引用の上記のあらすじだって正直ウソだし。
どんどん消え行く父の記憶、その前に何としてでも謎の鍵を彼から引き出さなければならない、
まさに時間との勝負、彼の娘である主人公はどう機転をきかせてそれを成し遂げるのか――?!
みたいなのを期待してたら、父親の握る鍵なんて微々たるものだししかもそれだって
後半になって付け足しみたいに出てくるだけだし。
あとこれはいちゃもんみたいになってしまいますが、デビュー作でさんざん読まされた〝俳句〟が
本作にまで登場するとは。。。俳句や短歌は決して嫌いじゃないんだけどいい加減うんざりした。
著者はよっぽど好きなんだなあ。。。
前著は最初からそれがメインになっていたからいいけど、今回はそうじゃないので正直浮いてた。
ただでさえスリルもスピード感もない物語がさらに間延びしちゃってた印象。
出来るものなら次回作ではもう出さないでくれと言いたい。
物語に言及すれば、犯人は早い段階で読めてしまうし犯行の動機も火サス並みに陳腐だし
終盤なんだかうっすら白い巨塔のパクリ入ってるしタイトルの〝屈折光〟もとってつけたように
ラスト1ページにちょろっと出てくるだけだし。てっきり
〝皆が皆、相手を間違って解釈していてその本性に気づけなかった、
屈折して届いた光がそれぞれの網膜に相手の歪んだ人間像を伝えていた〟
とかいう意味でもあるのかと思ってたら、そんなことどこにも書いてないし。
ミステリ好きにはおすすめしません。
正直この著者はミステリじゃなく、純文とエンタメの中間小説を書いたほうがよっぽど持ち味が
発揮できると思う。
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。
困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。
ここはどこ? なんでこうなるの?
怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。
★収録作品★
空中ブランコ
ハリネズミ
義父のヅラ
ホットコーナー
女流作家
***
直木賞受賞作品。
月に一度、2時間かけて病院に通院している母の出掛けに手渡し、
帰宅した母に「電車で吹き出しそうになるの何度もこらえるハメになって大変だったわよ」と
怒られたといういわくつきの(笑)一作。
通常では考えられない方法で
自分の心をうまくコントロールできなくなってしまった患者たちを完治させていく、
そもそも親の七光りで精神科医になったというだけで患者を治療しようなんて気は
まるでない伊良部医師がどうしてここまでの腕を発揮できるのかといえば、
〝医者である自覚がない〟イコールで〝患者とまったく同じ目線に立てる〟つまりは
〝友人のように相手といられる〟からに他ならないでしょう。
同じアドバイスや励まし的なひと言でも、医者目線で言われるのと友人や身内ににさらっと、
それでいて人間味溢れる言い方で言われるんじゃ雲泥の差があるからなー。
以前、心療内科の医師に〝すべてが汚く思えて何も触れない強迫神経症の患者が、
大震災に見舞われてその対処に精一杯になり、ふと気づくと極度の潔癖症が治っていた〟
という話を聞いたことがあるのですが、本作の患者たちも、ストーカー並につきまとってきて、
行く先々で破天荒すぎる問題行動を起こす伊良部医師のフォローに追われるうちに、
もしかしたら自分の病気を忘れてしまうのかもしれません。
基本的にコメディの本作ですが、表題作〝空中ブランコ〟のラストはなんか不思議と泣けた。
かなりおすすめです。
シリーズ三部作のはじめから読みたい人はまずは↓の〝イン・ザ・プール〟からどうぞ。
本作ほどじゃないですが面白いです。
〝町長選挙〟は。。。メインキャラの伊良部医師&看護師の性格がいやなほうに
変わっちゃってるからなあ。。。私の中では三作目はなかったことになってますが、
別に駄作というわけじゃないのでまあ読んでみてもいいんじゃない? といったところです。
「あのね、矢部君の考えてることは、星を見るよりも明らかなんだ」
「星じゃなくて、火だ」
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2XXX年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。
犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、
いかにそれぞれの人生を送るのか?
傑作連作短編集。
★収録作品★
終末のフール
太陽のシール
篭城のビール
冬眠のガール
鋼鉄のウール
天体のヨール
演劇のオール
深海のポール
***
〝アルマゲドン〟〝ディープインパクト〟〝インデペンデンス・デイ〟を最近立て続けに
観たせいか(とはいえ最後の一つは隕石モノじゃないけど)、
本作を数年ぶりに読み返してみて、同じ隕石モノでもどこに焦点をあてるかで
まったく別物になるなあ、と新鮮味を感じてしまった。演出の違い、というか。
本作には隕石の脅威やその被害、パニックに陥る人々といった描写はまったくなく、
怯え、騒ぎ、暴れることにも既に倦んだ、一時的な小康状態の最中にある人間たちの
暮らしぶりと心理がただ淡々と描かれている。
その気になればいくらでもドラマチックに(悪くいえば大げさ&お涙頂戴的に)表現し得る
〝人類滅亡〟というモチーフも、伊坂氏の手にかかるとただ悲しいほどに静謐で透き通った、
現実味溢れる物語になるのだなと感心した。
同じ痛みを抱えるもの同士は否が応にも惹かれ合い分かりあうことができるけど、
本作の登場人物たち全員にはっきりとした絆が感じられるのは〝もうすぐ滅ぶ〟という
共通した痛みを抱えているからなんだろうな。
数年前、私の地元にミカン大のヒョウが降って町中の車の屋根がボコボコになるという
惨事が起きたのですが、その際表を出歩くたびに見知らぬ人たちとも苦笑いを交わしながら
「すごいことになりましたね」と当たり前のように気さくに言葉を交わせていたことを思い出した。
同じ辛い目に遭うから心が近づく。
もう時間がないから本音で語れる。
天災も悪くないかも、とこういう物語を読むたび思う。
因みに本作、マンガ版があるそうです↓
小説のマンガ版は乙一氏の〝GOTH〟だけ読んだことがあるけどあれは出来がよくて
思わず買ってしまったほど。
これはどうなんだろ。今度本屋で探してみよ。
デビューから10年、平野啓一郎が連続殺人に挑む、新たな代表作誕生!
2002年10月全国で犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。
容疑者として疑われたのは、被害者の兄でエリート公務員の沢野崇だったが……。
〈悪魔〉とは誰か? 〈離脱者〉とは何か? 止まらぬ殺人の連鎖。明かされる真相。
そして東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて
現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。
***
本作を読んだ率直な感想。
私は今までこの著者を誤解していた。
いい方向に。
ひと言で言うなら〝ものすごく頭のいい中二病患者が書いた小説〟だった。
ここ何年間の社会問題をこれでもかと詰め込んで一つの物語にしたよう。
主題がまったく見えてこない。著者が一番言いたかったことがわからない。
作中に『〝リアル〟と〝ミステリー〟の間』という本が出てくるけど、まさに本作が
レベルの低いそれだろう、と思ってしまった。
出だしからびっくりしたのが、著者の三人称で書かれた地の文のヘタさ。
読み進めるにつれてましになっていくものの、これが芥川賞を獲った人の文章? というほど、
場面場面の挙動や思考が誰のものなのかわかりにくい。
〝崇〟という、(登場人物たちの会話によって)並々ならぬ才覚を持った
いかにも一癖ありそうな人物として表現されていた男も、実際出てきてみれば
あまりに普通のあんちゃんだし(敢えてそう振舞っている、という風には到底見えない)、
彼が〝言葉〟というものに過剰にこだわる性格であることを表すシーンが警察の取調室での
徹底した黙秘だけって。。。
そもそも〝言葉〟にそんなにこだわるなら、いい歳して女たちにあんなアホなメール打つなよ。。。
(まあこれは「彼女たちには本気の言葉を使う必要なんかない」と思ってやってるのかもしれないけど。。。
それにしてもひどすぎな気が)
これじゃラストの崇の行動もよっぽど勘のいい人が深読みできる人じゃないと
「まさか。。。?!」と思えないよ。
〝崇〟の悪魔性が(彼が本当にそれを秘めているのだとしたら)あまりに描かれてなさすぎる。
登場人物たちの口を借りて今の世の中に対する自分の意見なんか振りかざさなくていいから、
そういうところをもっと書き込んでほしかったよ、平野さん。。。(世論の論議はテレビでやってほしい。
あなたは喋りがうまくてしょっちゅうテレビに出てるんだから。。。)
タイトル決壊、中身は崩壊。
。。。うまくねえー。。。(私も、平野さんも)
まあ最低限は面白くて割と一気に読めちゃったのですが。
あんまり人に薦める気にはなれないなあ*
あるいは、
飛べないと諦めるまで。
人間って、空から墜ちてきたものかもしれない。それじゃあ、死んだら、上がっていく?
――戦いを生きる子供たち。著者渾身のシリーズ第三弾。
***
シリーズ全五作の中では〝繋ぎ〟ともいうべき本作。
一・二作目では明かされていなかったある事実に「あ、そうだったのか!」と驚かされたり、
物語の結末がどういう方向へ向かっていくのかその片鱗が垣間見れたり。
そのぶん単品として見ると全体的に大きなエピソードもテーマもなくただ淡々と話が
展開していくだけなのですが、シリーズを通して本作まで読み進めてきた人は
続きが気になってもう後戻りはできなくなること必須でしょう(私がまさにそうなので)。
ちなみに先日映画〝スカイ・クロラ〟を観てきましたが、
ネット上で言われているほどひどいと思わなかった。私的には満足できた作品でした。
BGMもすごくいいし、キャラのルックスもほぼ原作で思い描いていた通りだったし。
(まあ突っ込みどころはいろいろあったけどそれでも)。
ではさっそく今日借りてきた続編〝フラッタ・リンツ・ライフ〟に取り掛かるとします。
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
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