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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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永遠にずれ続けていきたい。



ブッシュがイラクに宣告した「タイムアウト」が迫る頃、偶然知り合った男女が、
渋谷のラブホテルであてどない時を過ごす「三月の5日間」。
疲れ切ったフリーター夫婦に忍び寄る崩壊の予兆と無力感を、
横たわる妻の饒舌な内面を通して描く「わたしの場所の複数」。
人気劇団チェルフィッチュを率いる演劇界の新鋭が放つ、真に新しい初めての小説。
第2回大江健三郎賞受賞作。

★収録作品★

 三月の5日間
 わたしの場所の複数

***

一人称が語り部を変えつつだらだらだらだら続く作風に、
最初は辟易したもののだんだんのめり込んでいき読み終えるころには素直に感動。
こういう、〝そのときその場所そのシチュエーションだからこそ味わえる感覚、見出せる世界〟
っていうのは本当にあって、それをここまで巧みに描き出した著者はすごいと思う。

併録の〝わたしの場所の複数〟は響いてくるものがなかった。
何が言いたいの?と首を捻っているうちに気付いたら読み終えてしまっていた。
あらすじの〝疲れ切ったフリーター夫婦に忍び寄る崩壊の予兆と無力感〟、
え? そんなこと書いてあった?って感じだし。

本作は大江健三郎賞受賞作ですが、
大江氏はどちらの話に賞を与えようと思ったんだろう。。。
〝三月の5日間〟だと思いたい。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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