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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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恋しくてしかたなかった。



誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。
あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。
そんな省吾の「執着」に、周囲の人間はあきれ、次第に離れていってしまうのだが…。
やがて、事態は思いも寄らない方向へ転じていく。
痛々しいほど真っ直ぐな気持ちだからこそ、つかむことのできた「真実」とは。

***

この小説の失敗点は二つ。
一つ、起承転結のページ配分を間違えたこと。
二時間ドラマでも、犯人が捕まった時間が22時ごろだと
「こりゃほかに真犯人いるな」「あとから新事実出てくるな」と勘付いてしまうものだけど、
本作がまさにそれ。
お陰で緊迫感がない上にオチもある程度読めてしまった。

二つ、主人公が元恋人を想う気持ちの強さが一番のテーマであるはずなのに、
肝心のその〝気持ち〟がほとんど伝わってこないということ。
まだ慕い合っていたころのエピソードなんかを挟んだりしてくれればこっちも感情移入できたのに
まったくそれがない。しかも相手の女性に魅力がないので(むしろ嫌いな部類)
「何でそこまで(こんな女に)執着すんの?」としか思えない。

終盤は読んでいて恥ずかしくなるぐらいのクサい展開&台詞のオンパレードだし。

決してつまらなくはないんだけど。。。電車の中でさらっと読む、とかにはいいかも。

それにしてもタイトルと内容がいまいち合ってない気がするのは私だけ?

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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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