いまこそ人間らしさから脱出する時だ。
空から落とされた無数の黒い犬が戦争を終わらせ、人々を喰い殺す。
生きて戻った父は図書館を占拠し、凶行の限りを尽くす。
私は父と対峙することで自らの悲しみを獲ようとするが…。
表題作ほか、「血脈」「聖書の煙草」を収録。
***
大好きな田中氏の作品の中では唯一、いいと思えなかった作品。
文章もデビュー作に比べればだいぶこなれてきてはいるけれど、
心に訴えかけてくるものは初期の作品のほうがずっと上だった。
収録されている三つの短編のうち、どれも著者の言わんとすることがわからなかった。
敵兵の襲撃を犬に例えるのもイメージ湧きづらかったし、
三編共に登場する性描写が気持ち悪い(別にそこまで具体的に書かれているわけじゃ
ないのに、なぜか読んでいて気分が悪い)。
ていうか〝聖書の煙草〟。。。これたぶん半分は実話なんだろうなやっぱり。
この人の著作は(マザコンという意味ではなく)母親にこだわる主人公が多いけど、
やっぱり物語というのは書き手本人の実体験が滲み出てしまうものなのかな(どういう意味?
という人は著者の経歴参照)。
何はともあれ本編のお母さんが著者の母親をモデルに書かれたものだとしたなら、
自分はこういう母ちゃん好きです。
空から落とされた無数の黒い犬が戦争を終わらせ、人々を喰い殺す。
生きて戻った父は図書館を占拠し、凶行の限りを尽くす。
私は父と対峙することで自らの悲しみを獲ようとするが…。
表題作ほか、「血脈」「聖書の煙草」を収録。
***
大好きな田中氏の作品の中では唯一、いいと思えなかった作品。
文章もデビュー作に比べればだいぶこなれてきてはいるけれど、
心に訴えかけてくるものは初期の作品のほうがずっと上だった。
収録されている三つの短編のうち、どれも著者の言わんとすることがわからなかった。
敵兵の襲撃を犬に例えるのもイメージ湧きづらかったし、
三編共に登場する性描写が気持ち悪い(別にそこまで具体的に書かれているわけじゃ
ないのに、なぜか読んでいて気分が悪い)。
ていうか〝聖書の煙草〟。。。これたぶん半分は実話なんだろうなやっぱり。
この人の著作は(マザコンという意味ではなく)母親にこだわる主人公が多いけど、
やっぱり物語というのは書き手本人の実体験が滲み出てしまうものなのかな(どういう意味?
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何はともあれ本編のお母さんが著者の母親をモデルに書かれたものだとしたなら、
自分はこういう母ちゃん好きです。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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