もう聞こえない、死者からの口笛。
あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。
誰よりも大好きだったお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…
少女の思いが世界を塗り替える。そのとき村に起こった奇跡とは!?
***
自分の近しい人間との「別れ」はどういうことかを、
ライトで個性的なタッチで描いた作品。
出てくる台詞や登場人物たちの挙動や挿入されるエピソードは
悪い言い方をすればベタでありふれているけれど、
それを桜庭さんならではの味付けで彩ってあるので読後何とも言えない
寂寥感と切なさを感じた。
大切な人間との別れは、
相手が生きている場合でも死を伴う別れであっても
どうしようもなく遣る瀬無いものがある。
でもそれでも残された者は生きて前に向かって歩いていくしかない。
そんな、ともすればクサくなってしまいがちなテーマを、
敢えて筆致をライトにすることでさらっと読ませてしまう桜庭さんの技量には
舌を巻いた。
独創性溢れる主人公たちの住む町、無花果町の描写も見どころ。
ちょっと若いひと向けの物語だけど、まあまあおすすめかな。
シンプルなラブソングのように、読み手の心に飾りのないストレートな
真実を伝えてくれる。
あたし、月夜は18歳。紫の瞳を持った、無花果村のもらわれっ子。
誰よりも大好きだったお兄ちゃんに死なれてから、あたしはどうもおかしくて…
少女の思いが世界を塗り替える。そのとき村に起こった奇跡とは!?
***
自分の近しい人間との「別れ」はどういうことかを、
ライトで個性的なタッチで描いた作品。
出てくる台詞や登場人物たちの挙動や挿入されるエピソードは
悪い言い方をすればベタでありふれているけれど、
それを桜庭さんならではの味付けで彩ってあるので読後何とも言えない
寂寥感と切なさを感じた。
大切な人間との別れは、
相手が生きている場合でも死を伴う別れであっても
どうしようもなく遣る瀬無いものがある。
でもそれでも残された者は生きて前に向かって歩いていくしかない。
そんな、ともすればクサくなってしまいがちなテーマを、
敢えて筆致をライトにすることでさらっと読ませてしまう桜庭さんの技量には
舌を巻いた。
独創性溢れる主人公たちの住む町、無花果町の描写も見どころ。
ちょっと若いひと向けの物語だけど、まあまあおすすめかな。
シンプルなラブソングのように、読み手の心に飾りのないストレートな
真実を伝えてくれる。
PR
この記事へのコメント
プロフィール
HN:
kovo
性別:
女性
自己紹介:
80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
カレンダー
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
アーカイブ
フリーエリア
最新コメント
[11/21 LaraGonzalez]
[02/24 kovo]
[02/24 稀乃]
[01/10 kovo]
[01/10 ゆうこ]
最新トラックバック
最新記事
(02/13)
(01/15)
(01/07)
(12/26)
(12/17)
ブログ内検索
最古記事
(09/14)
(09/14)
(09/15)
(09/25)
(09/29)