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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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God bless you.

 

全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。
大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く――
「宗教を興す」。
社会を見つめ人間の業を描きだす著者の新たなる代表作、誕生。

***

のほほんとした荻原氏の作風で上下巻組はきつかった(せめて〝噂〟ぐらいの疾走感が
あれば。。。)。
冒頭は「おー面白くなりそうだぞ」と期待を持たせる展開なのに、
結局物語の風呂敷はろくに広がらないまま、ちゃきん寿司みたいにちまっと畳まれて終わる。
ところどころに張られた伏線の回収もなし。
主人公が教祖に仕立て上げた仲村もキャラが中途半端で、作中で描かれる〝魅力〟に
説得力がない。
中途半端といえば龍斎の関西弁も死ぬほど中途半端で読んでいてストレス溜まった。
(ていうか本作、登場人物のキャラから話の展開からすべてが中途半端なのですが。。。
どうしちゃったんだろう荻原氏。。。)

同じ宗教を興すばなしなら篠田節子さんの〝仮想儀礼〟のほうが数百倍面白い。

おすすめしないというほどではないけど心には何も響いてこない作品でした。
(終盤からラストにかけての『著者書くの飽きたの?』的ショボ展開には何度かキレかけたけど)
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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