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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「追いかけるんだね」



第146回芥川賞受賞作!
無活用ラテン語で記された小説『猫の下で読むに限る』。
希代の多言語作家「友幸友幸」と、資産家A・A・エイブラムスの、
言語をめぐって連環してゆく物語。
SF、前衛、ユーモア、諧謔…すべての要素を持ちつつ、
常に新しい文章の可能性を追いかけ続ける著者の新たな地平。

★収録作品★

 道化師の蝶
 松ノ枝の記

***

ヒト属の最初の言葉は歌だった。

という作中の言葉どおり、物語というよりは歌っているような文章だった。
そして古今東西の歌のおおよそがそうであるように、言っている意味がわからない。。。
言葉、そして物語はいかあるべきか、という題材で書かれた純文学なら
諏訪哲史氏の〝アサッテの人〟〝りすん〟のほうが余程わかりやすいし面白かった。
それらの作品もすべてを理解出来ていたかと言われると
自信を持ってYESと答えることは出来ないけど、
本作は単純に面白いか面白くないかと問われれば完全に後者。
意味がわからなくても面白いものは面白い。
けれど私は本作に面白さを感じることが出来なかった。

併録の〝松ノ枝ノ記〟は、どうにか理解することが出来、
終わり方も感動的(とはいえ一般的な〝感動〟からはほど遠いので、
そういったものを求めているひとは読まないほうが吉)でなかなかに良作だった。

何にせよ「芥川賞を獲るほどのものか?」と思ってしまったことは否めないけれど。。。
単に私の読解力が足らないせいなのかとも思うけど、
だからといって本作を読解しようというだけの興味が湧かないのも事実。

おすすめも否定もしません。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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