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読書&執筆ホリックの書評&書き物ブログ。
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「キスして」



兄/信彦――「しばらく家に泊めてよ」「無理」突然上京してきた妹のお願いを、俺は瞬殺するしかない。
なぜならウチには…透明人間の恋人が住んでいるから。
妹/琴里――隣を歩いていた彼氏が忽然と消えた。見つけ出して殴らなきゃ、私の初恋は終われない!
…でも、どうやってアイツは“消失”したんだろう?
兄妹の恋路はいつしか重なり、新たな謎を孕んでいく。
疾走! 迷走! 先の見えない恋と人生の行方は。

***

本作を読んで自信がついた。
これほどつまらない内容でも本にして出せるなら自分もプロ作家になれると。
読み終えるまでに数カ月かかった。
あまりにつまらなくて、それどころか読むこと自体が苦痛で、なかなか読み進められなかった。
正直これなら、筆力は劣るけど山田○介の本読んだほうが面白いんじゃないかと思ったぐらい。
内容以前に文章が退屈で、キャラも生理的に受け付けない連中ばかりで、
読書という行為にこれほどまでに苦行を強いられたのはこれが初めてかも知れない。
清涼院流水、読んだことないけど、氏の〝コズミック〟を読んだひとなら
この気持ちを共有し合えるかも知れない。
大げさでなく、本作を面白いと思えるひととは私は友達になれない自信がある。

いったい何が言いたくて著者はこの話を書いたんだろう?
だらだらだらだらどうでもいい記述の垂れ流し。金と時間を返せと言いたい。
このレビューを読んで言い過ぎだと思うひとも少なからずいると思うけど、
私は体力精神力総動員で全力で小説を読むタイプなので
それがあまりに期待外れだと本気でキレてしまう性癖があるのでご容赦を。

それにしても、同著者のデビュー作〝プールの底に沈む〟は
かなりの傑作だったのに何故本作はこうなってしまったんだ?
とても同じ人間が書いたものだとは思えない。
デビュー作は偶然小説の神が降りたのか、それとも。。。?

その答えはこの著者が三作目を出したときにわかることでしょう。
とりあえずは次回作に期待。
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80年代産の道産子。本と書き物が生きる糧。ミステリ作家を目指し中。
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